...カントはまた中心にある物体の比重はそのすぐ近くを回っている物体のそれよりも小さくなければならないと主張している...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...我々は数軒の家がかたまり合って高い山の中心に巣喰っているような...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...以前京都で月に一度づつ琵琶法師の藤村性禅(しやうぜん)氏を中心に平曲好(へいきよくず)きの人達の会合が催されてゐた事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...和田は、小径を中心に、左右の草叢へ、森の中へ、出たり、入ったりしていたが、暫く、身体(からだ)が見えなくなると「先生、先刻の猟師です」落ちついた大声が、小半町先の草の中から起った...
直木三十五 「南国太平記」
...少年達は少女達の中心にツルがゐて...
新美南吉 「登つていつた少年」
...それに、駒形には娘名義の別荘があって、百万円入のトランクを一時そこへ匿(かく)して置いた事もわかって居りますから、駒形を中心に、吾妻橋から両国の間に居るに相違ないと睨んだわけです...
野村胡堂 「悪人の娘」
...常に法律というものを中心にしてそれを繞って生活していられるわけです...
浜尾四郎 「死者の権利」
...皆が義兄を中心に円陣を作ると...
原民喜 「廃墟から」
...それを中心にして...
久生十蘭 「新西遊記」
...中心にいるのはバイロンの流れをくむ学生達やロマンチックな陰謀家達で...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...これが皇帝誘拐事件を中心にして...
久生十蘭 「魔都」
...漸く僕の名が丸の内を中心に...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この建物(たてもの)を中心にした...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...――この一點を中心にして僕は大きな感動をもつて一つの圓周を描かう...
堀辰雄 「レエモン ラジィゲ」
...老父の陳大夫を中心に...
吉川英治 「三国志」
...水分(みくまり)ノ館(たち)を中心に過ぎていた...
吉川英治 「私本太平記」
...神戸(かんべ)の北畠家を中心に固まっている内容の脆弱(ぜいじゃく)を見ぬいていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...奥田老人から伝え聞けば、赤穂表では、百二十名からの者が、内蔵助を中心に、盟約したとか承わったが、どうして、そんな大人数が、一つの纒(まと)まった目的に結束してかかれるものか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??