...其中心に当る点は...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...漱石氏を中心にして起った俳句の団体であって...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...客はお幸ちやんを中心にして笑ひ声を立てた...
田中貢太郎 「蛾」
...昼夜とも不断に火焔を発してる熔礦炉を中心に...
豊島与志雄 「書かれざる作品」
...一匹の牝猫を中心にして...
豊島与志雄 「水甕」
...仲々その中心にとび込んで行けないのだ...
中島敦 「虎狩」
...一寸一刷毛でよいからその風景の中心になる部分を...
夏目漱石 「「自然を寫す文章」」
...これが皇帝誘拐事件を中心にして...
久生十蘭 「魔都」
...ずっとアメリカを中心に「お蝶夫人」をうたいつづけました...
三浦環 「お蝶夫人」
...己の性命の中心に達し...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...関東 東京都を中心に北は栃木県から南は神奈川県まで...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...新渡戸稲造博士を中心に郷土会を創立したが...
柳田国男 「故郷七十年」
...「男はなにごとも自分を中心に考えたりふるまったりなさる...
山本周五郎 「薊」
...沈没する身体を中心に...
横光利一 「上海」
...頭はその聲を中心に急に動き出したのを覺えてゐる...
横光利一 「梅雨」
...「ことしはすこしへんだぞ」と云ひあつてゐた豫感はあたつて、その年の夏六月九日、美濃(みの)、信州を中心に、諸國に大雪が降り出した...
吉川英治 「折々の記」
...さながら暴風の中心に立つ一木の如く...
吉川英治 「三国志」
...大蔵の屋敷では、その夜、高氏の姿が見えぬというので、侍部屋を中心に、騒いでいた...
吉川英治 「私本太平記」
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