...それでも仏教を背景にしていた中古のものや能楽などには古典的ないかめしさに伴う崇高な感じがないでもないが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...この寂滅あるいは虚無的な色彩が中古のあらゆる文化に滲透(しんとう)しているのは人の知るところである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...津島は彼女のために中古の好い風呂桶を見つけて来て...
徳田秋声 「風呂桶」
...彼はそれらの家具やオレンジの花の中古の帽子などを買い取った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...中古の雅文体をそのままで...
中里介山 「大菩薩峠」
...一旗揚げれば天下に敵する諸侯はあるまい徳川中古の回復諸侯とあっぱれ言われろしッかりしなさいチャカポコ チャカポコチャカポコ チャカポコ次には会津の蝋燭親方(ろうそくおやかた)お前はほんとに忠義なお人だ四五年このかたふんぱつ勉強二十余万の僅かなお高でかくまでするのは感心感心今に奸徒が鎮静したらば百万石には請合いなるぞえなおなおこの上しッかりやらかせ因備(いんび)の腰抜け...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分は免許状を持って居ると云う事を申出て来たからその話に乗り込んで中古のシボレー一台を買い込み...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...やつとの思いで買つた中古の黒革のハイヒール...
林芙美子 「淪落」
...「靴でさえ中古の夜店を出してるのに――」彼は全く残念であった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...また中古の欧州諸邦と等しく...
南方熊楠 「十二支考」
...英国中古の物語に回主がサー・ベヴィス・オブ・ハムプタウンを竜の牢に入れたなどいう事あれば...
南方熊楠 「十二支考」
...暴力これ貴んだ中古の初め...
南方熊楠 「十二支考」
...中古の物語類はいふも更なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...事によると中古の宛て字かも知れない...
柳田国男 「木綿以前の事」
...中古の絵巻物を見るようであり...
柳田国男 「木綿以前の事」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...中古の奥州街道は...
吉川英治 「随筆 新平家」
...特に彼が典型と認める中古の物語は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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