...今も尚ほ中古の姿を多く其儘に保存した古風な町である...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...露国の文明は中古の欧州文明と亜細亜(アジア)の野蛮的文物との混和である...
大隈重信 「日本の文明」
...中古の(前同意義)仏師の本家は此所(ここ)でありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...中古の頃から既に他国の船舶の出入があり...
太宰治 「津軽」
...中古の黒絽の道服に絹紬の着物の質素な裝をした老僧は杖をついて舟の中に向ふをむいて立つてゐられる...
近松秋江 「湖光島影」
...けだしかの中古の歴史は武備の境遇一変して生産の境遇となり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...また近世平民的の現象なるものは多くは中古の貴族的の現象中より生出し来たらざるものほとんどまれなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼はそれらの家具やオレンジの花の中古の帽子などを買い取った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これらは中古の神道で...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...自分で朗読でもして聞かせるかのような意気組みで……「中古のころなりけん...
中里介山 「大菩薩峠」
...何んの目印も無い中古の錢箱で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...赤錆の出た中古の電気オーヴンを...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...中古の天主徒が洗浴を罪悪として...
南方熊楠 「十二支考」
...中古の物語類はいふも更なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...『本朝世事談綺(ほんちょうせじだんぎ)』に「合羽(かっぱ)は中古のもの也...
柳宗悦 「蓑のこと」
...中古のことであり...
柳田国男 「故郷七十年」
...中古の記録には武家の母や妻女...
柳田国男 「木綿以前の事」
...中古の奥州街道は...
吉川英治 「随筆 新平家」
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