...この時を歴史上にて中古の暗世と称す...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...中古の頃から既に他国の船舶の出入があり...
太宰治 「津軽」
...中古の黒絽の道服に絹紬の着物の質素な裝をした老僧は杖をついて舟の中に向ふをむいて立つてゐられる...
近松秋江 「湖光島影」
...落ち込んだやっぱり中古の伝統長屋...
寺田寅彦 「二科狂想行進曲」
...この寂滅あるいは虚無的な色彩が中古のあらゆる文化に滲透(しんとう)しているのは人の知るところである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...津島は彼女のために中古の好い風呂桶を見つけて来て...
徳田秋声 「風呂桶」
...彼はそれらの家具やオレンジの花の中古の帽子などを買い取った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...中古の雅文体をそのままで...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分で朗読でもして聞かせるかのような意気組みで……「中古のころなりけん...
中里介山 「大菩薩峠」
...中古の五十屯ばかりの鰹船を改造してパラオから乗りだした山下徳太郎と吉見五四郎という運転士あがりの素人で...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...中古の天主徒が洗浴を罪悪として...
南方熊楠 「十二支考」
...中古の男山の神号の文字...
柳田国男 「海上の道」
...中古の武家は通例砦の中には住まず...
柳田國男 「地名の研究」
...○北上川の中古の大洪水に白髪水というがあり...
柳田国男 「遠野物語」
...中古の絵巻物を見るようであり...
柳田国男 「木綿以前の事」
...中古の記録には武家の母や妻女...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ほんとうは中古の五百円である事を聞きました...
夢野久作 「少女地獄」
...特に彼が典型と認める中古の物語は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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