...子供の寝間着やその他こまごました物を中型のスーツケースに入れたが中中入り切れぬ...
石川欣一 「可愛い山」
...一晩中入りかはり目のまへに浮んで来ました...
鈴木三重吉 「ざんげ」
...前にも後にも初めての舶来、看板でおどかし、呼込みで景気をつけ、次に中入り前に、ワザワザ時間を置いて勿体(もったい)をつけて、また改めて口上言いが出て、「さて皆々様、これよりお待兼ねの印度人槍使いの芸当……」前のに尾鰭(おひれ)をつけて長々と、槍使い一代の履歴を述べ、さんざん能書(のうがき)を並べて見物に気を持たせておいて、口上が引込むと拍子木カチカチと、東口から現れたのがその印度人であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...中入り(アントラクト)がすんで...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...中入りのあと自分の上がる迄...
正岡容 「小説 圓朝」
...中入りが過ぎると...
正岡容 「小説 圓朝」
...中入り過ぎに寅子のチョボで...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...結局若宮の宮中入りは実行性に乏しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「中宮がはなやかな儀式で立后後の宮中入りをなすったこの際に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...玉鬘の宮中入りのこともよく知っていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わけて、中入りの戦いに、切レを取り損じては、九仭(きゅうじん)の功(こう)も一簣(いっき)に欠こう...
吉川英治 「新書太閤記」
...中入りの佐久間盛政...
吉川英治 「新書太閤記」
...これが中入り本隊で...
吉川英治 「新書太閤記」
...これへ中入りして来る程の者とあれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...中入りの地に凝滞(ぎょうたい)あるは...
吉川英治 「新書太閤記」
...勝家の戦局観による中入り軍の急速な後退命令が...
吉川英治 「新書太閤記」
...よくその「隙」を衝(つ)いて中入りの奇功を奏(そう)したものといえる...
吉川英治 「新書太閤記」
...玄蕃允(げんばのじょう)の“中入り”による支隊の戦闘が...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索