...一晩中入りかはり目のまへに浮んで来ました...
鈴木三重吉 「ざんげ」
...中入り前に寄席を出ると...
徳田秋声 「足迹」
...前にも後にも初めての舶来、看板でおどかし、呼込みで景気をつけ、次に中入り前に、ワザワザ時間を置いて勿体(もったい)をつけて、また改めて口上言いが出て、「さて皆々様、これよりお待兼ねの印度人槍使いの芸当……」前のに尾鰭(おひれ)をつけて長々と、槍使い一代の履歴を述べ、さんざん能書(のうがき)を並べて見物に気を持たせておいて、口上が引込むと拍子木カチカチと、東口から現れたのがその印度人であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...「どうしたらいいだろう全く」ギッチリ詰まった中入りの客席...
正岡容 「小説 圓朝」
...怨めしいほど早く中入りの時刻は過ぎた...
正岡容 「小説 圓朝」
...中入りのあと自分の上がる迄...
正岡容 「小説 圓朝」
...中入り前には早や場内...
正岡容 「小説 圓朝」
...そういううちもしじゅう文楽師匠は中入り前のいいところへつかっていてくれたし...
正岡容 「小説 圓朝」
...中入り過ぎに寅子のチョボで...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...ここでちょっと中入りに申し上ぐる...
南方熊楠 「十二支考」
...「中宮がはなやかな儀式で立后後の宮中入りをなすったこの際に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このたび備中入りの魁(さきがけ)に第一の功をあらわした俺だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...わけて、中入りの戦いに、切レを取り損じては、九仭(きゅうじん)の功(こう)も一簣(いっき)に欠こう...
吉川英治 「新書太閤記」
...これが中入り本隊で...
吉川英治 「新書太閤記」
...中入りの地に凝滞(ぎょうたい)あるは...
吉川英治 「新書太閤記」
...勝家の戦局観による中入り軍の急速な後退命令が...
吉川英治 「新書太閤記」
...間道より中入りを遂げ...
吉川英治 「新書太閤記」
...よくその「隙」を衝(つ)いて中入りの奇功を奏(そう)したものといえる...
吉川英治 「新書太閤記」
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