...中二階のような夏座敷へ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...中二階――隣に桟橋を張出した料理店か待合の庭の植込が深いから...
泉鏡花 「薄紅梅」
...中二階みたいな妙な構造で...
梅崎春生 「幻化」
...五郎は低い中二階の突上窓から顔をのぞかせ...
梅崎春生 「幻化」
...ついに三味線を抱(かか)えたまま中二階の段梯子(だんばしご)を転げ落ちるような騒(さわ)ぎも起った...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...この中二階から五間とも離れてゐない路地を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ところであの中二階の朽(くさ)つた手摺に飛び付いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのまわりと桟敷(ギャレリー)のようになった中二階に...
久生十蘭 「復活祭」
...丸窓を持つた中二階に達した...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...「村井――もう起きたのか? 一処に出かけないか?」村井の部屋となつてゐる蔵前の中二階の窓が開け放しになつて朝陽が窓掛けに射しかゝつてゐるのを...
牧野信一 「南風譜」
...その騒ぎの最中二階では浮腰になって居る清川をまあまあと云って山田の主人が独りで機嫌よく酔って居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...そこは棚のようになった中二階で...
山本周五郎 「さぶ」
...中二階の様な所へも上(あが)らせて高い壁画や天井画に接近させたが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...荒壁で塗り廻した中二階造りになっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「おや? ……」中二階へ上がって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「もし……お吉さん」中二階を仰むいて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...厠に立ちては中二階の階段をはうて机に戻るの有様に至る...
吉川英治 「年譜」
...天井の高い、狭い中二階に、ベッドが二つ並べてあるのだ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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