...まだ中一日たったばかりのところへ...
田中貢太郎 「藍瓶」
...中一日置いて六日の夕方にもう一度訪ねて来た...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そして中一日置いた早朝...
豊島与志雄 「猫」
...(明後日、出立とすれば、中一日、その間には仕事もあるし、重役に願って、五日七日の暇をもらったなら――そうだ、外の者とはちがうのだから――)月丸は、そう思いながら、部屋へ戻って来た...
直木三十五 「南国太平記」
...中一日(なかいちにち)おいて打ち合せをした時間に...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...前後半日と中一日を丸潰しにして漸く業を卒へて考へて見ると...
夏目漱石 「「土」に就て」
...七十三中一日置いて彼が来た時...
夏目漱石 「道草」
...雨が降(ふっ)ても雪が降ても年中一日も欠かしたことはない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...中一日をおいて再び引きかえして来れようという計算も胸に収めていた...
本庄陸男 「石狩川」
...中一日おいて呼び付けられたときには...
正岡容 「小説 圓朝」
...中一日を置いて歸國の旨を言ひ送つて來たのであつた...
水野仙子 「夜の浪」
...恰度(ちょうど)それから中一日を置いて...
室生犀星 「野に臥す者」
...中一日を隔てて、未だ喪を発せられざるに、棠軒が駿府に赴く命を拝した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...中一日を隔てゝ五日は柏軒が二条の城に宿直した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...中一日おいて次の日には...
柳田国男 「雪国の春」
...よほど大家の娘だろう、もう来ないのではないかと思ったが、中一日おいて、木挽(こびき)町の清川という料理茶屋から迎えが来た...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...それから中一日おいた二日めの夜...
山本周五郎 「さぶ」
...ここで中一日は御休息あったとある...
吉川英治 「私本太平記」
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