...中ぐらいのが小豆ぐらいある...
大杉栄 「獄中消息」
...でも九月中ぐらいは...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...自分の中学においての成績は三年ごろまではまず中ぐらいのところであったが...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...せいぜい邸の中ぐらいのものだろう...
直木三十五 「南国太平記」
...せめて旅行中ぐらいは...
中里介山 「大菩薩峠」
...中ぐらいな鯉幟(こいのぼり)を半分ほどおろした下...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女中ぐらいおいても...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...今度はソバケーヴィッチの恰好が中ぐらいの熊そっくりに見えた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...やっと中ぐらいな商業都市の...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...中ぐらいな大きさの机が置いてある...
水野葉舟 「北国の人」
...真似(まね)をして投げる豆叔父さんの石は川の真中ぐらいで水に落ち...
水上滝太郎 「大人の眼と子供の眼」
...彼自身にとっていかがわしい関係にある小説などを書きちらして自身に水を割りながら「中ぐらい」に暮している大インテリを見るほうがよいか...
三好十郎 「恐怖の季節」
...(ルクレティウス)(a)ところでわたしの背たけは中ぐらいより少し低い...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...中ぐらいの息で吹くのである...
山本周五郎 「青べか物語」
...――容姿も気質も中ぐらいな人であった...
山本周五郎 「思い違い物語」
...中ぐらいの高みにあるけれど...
山本周五郎 「季節のない街」
...背中ぐらいながせない筈はないことよ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...新緑のころ、東山の常緑樹の間に点綴(てんてつ)されていかにも孟春(もうしゅん)らしい感じを醸(かも)し出す落葉樹は、葉の大きいもの、中ぐらいのもの、小さいものといろいろあったが、それらは皆同じように、新芽の色から若葉の色までの変遷と展開を五月の上句までに終えるのである...
和辻哲郎 「京の四季」
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