...『部屋は中ぐらいでいいよ』とすべておうようである...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...中ぐらいの犬ほどの大きさしかなかった...
海野十三 「火星兵団」
...中ぐらいのと、小さいのと、ふたりのおばけが、できあがりました...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...わたしは中ぐらいの泡をふくんでいる氷塊をくだいて取り出し...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自分の中学においての成績は三年ごろまではまず中ぐらいのところであったが...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...中ぐらいの人形を瑠美子に買ってやった...
徳田秋声 「仮装人物」
...資本額二百万円ばかりの中ぐらいな合資会社の社長をしておる四十五...
新渡戸稲造 「自警録」
...中ぐらいな鯉幟(こいのぼり)を半分ほどおろした下...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女中ぐらいおいても...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ある中ぐらいな駅の構内に進み入ったのは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...彼自身にとっていかがわしい関係にある小説などを書きちらして自身に水を割りながら「中ぐらい」に暮している大インテリを見るほうがよいか...
三好十郎 「恐怖の季節」
...そういうことを中ぐらいにしかこわがらない者の部類に入るが)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...中ぐらいの(a)血気と熱情をたたえている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...中ぐらいの息で吹くのである...
山本周五郎 「青べか物語」
...中ぐらいの息で吹くのである...
山本周五郎 「青べか物語」
...義一は背丈こそ中ぐらいだが...
山本周五郎 「さぶ」
...背中ぐらいながしてくれるものよ」新八は向うを見たまま立っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...新緑のころ、東山の常緑樹の間に点綴(てんてつ)されていかにも孟春(もうしゅん)らしい感じを醸(かも)し出す落葉樹は、葉の大きいもの、中ぐらいのもの、小さいものといろいろあったが、それらは皆同じように、新芽の色から若葉の色までの変遷と展開を五月の上句までに終えるのである...
和辻哲郎 「京の四季」
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