...………「あの犬は中々利巧だったが...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...雨は中々つめたい...
石川欣一 「可愛い山」
...『機関車の力は云ふまでもなく中々強い...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...看護婦は中々戻って来なかった...
豊島与志雄 「二つの途」
...私も中々上手である...
直木三十五 「死までを語る」
...中々に微笑(ほほゑ)ましい眺めであつた...
中島敦 「環礁」
...六その日誠吾は中々金を貸して遣(や)ろうと云わなかった...
夏目漱石 「それから」
...中々許してくれないので...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...三十にもなれば後家も中々辛いだろうと...
林芙美子 「泣虫小僧」
...海防軍備の話が中々喧(やかま)しいその最中に...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ソコデ私は中々囲碁が強いように見えて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...中々の御馳走(ごちそう)が出る中に...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...桑港(サンフランシスコ)で中々議論があった...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...行つたと思ふと中々帰らない...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...中々相談をして下山のことを何(いず)れにか決定するということが出来ないのである...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...今年は犬のお正月犬さん大そうよろこんで初日の出をば拝みて「ヤァお目出度う」ワンワンワン花の咲き出す春の頃梅桃桜花見して犬さん酒にほろよひで三味線ひいてワンワンワン暑い/\と夏くれば海水浴としゃれ出して犬さん浜べでジャブ/\ と一生懸命泳ぎ出す雪ふり積る冬の頃犬さん中々元気よく町の中をばとびまはり「お正月来い」ワンワンワン...
槇村浩 「犬の一年」
...T「御迷惑で御座いましょうね」団九郎が中々もって迷惑どころか...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...あの時に推量致しましたが……」「いかにも――……ところが佐五郎どの程の器量人に逐(お)われるとなると中々尋常では外(はず)されまい...
夢野久作 「斬られたさに」
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