...入口の所でこみ合って喧嘩をやりかけた壮年の元気は中々さかんである...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...中々莫迦(ばか)には出来ませんよ...
芥川龍之介 「路上」
...中々意匠をこらしたものがぶら下つてゐた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...之は表反別でございますけれ共官林のことは中々實測調べは何萬町になつて居るか分らぬ廣い場所である...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...斯樣な譯でがすから中々どうも今日の經濟と云ふ者は豪い經濟家が居りますからどう云ふ風にやつて拔けますか...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...僕のフアンにも音楽の場合と同じくつまり上はスットントンより下はベエトウベンに至るまであるように僕のフアンにも中々いろんなのがいるが――どうも新居先生のように文化マダムや...
辻潤 「だだをこねる」
...山田氏は私が外國のお婆さんを案内して居る話を聞いて『奧さん中々勇敢ですね』と笑ふ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...その男は中々しっかりした...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...そうでないと中々運ばないのみならず...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...六の一其日誠吾は中々(なか/\)金(かね)を貸して遣(や)らうと云はなかつた...
夏目漱石 「それから」
...これは中々の美人で...
夏目漱石 「それから」
...姿見は中々よく見ました...
長谷川時雨 「鏡二題」
...中々の御目通りに絶かね參らする事のつらければ...
一葉 「暗夜」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...暗夜を宿へ、ノミに食はれ、中々ねられず...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昼の終り丁度来た藤山一郎と共にアラスカへ自動車(中々来ず労れる)で行ってみると...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...曇って中々捗らず...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...新しいのは中々手に入りませんから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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