...中々讀書や仕事に手がつくところまでは漕ぎつけ難い...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...銅貨ほしさにもぐる小さな男の子もいたが、水晶のように澄んだ水の中で、バシャバシャやっている彼等の姿は、中々面白かった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...中々人ガキタリ、何カシテ一気ニ書ケナイ...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...頬から上は頭も眼も眼瞼も嘴も嘴の下の毛も皆漆黒(しっこく)で、その黒い中で眼の動いているのがまた美しく、更にその黒に境(さかい)して大きく円い頬がきれいに頬紅をさして毛並美しく頸にかぶさっているのだから、このウソの首だけでも、いかにも山の小鳥らしい、黒じみない、おっとりとしていて、中々精悍な、また紅梅の花にも負けない美麗さと風格とのある鳥だと思った...
高村光太郎 「木彫ウソを作った時」
...こいつは中々骨が折れるあ!」と言ふのが例だ...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...借りてしまえば一種の安心を覚えて中々読みに掛らなかったり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...亡くなった須永克己君が中々よく説明を尽している(同氏遺著『明日への音楽』参照)...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それから椅子の脊(せ)に坊主頭を靠(も)たして、一寸部屋の中(うち)を見廻しながら、「中々、好(い)い家(うち)だね...
夏目漱石 「それから」
...写真から人間を定める方は中々むずかしい...
夏目漱石 「それから」
...中々(なか/\)動(うご)きさうもなかつたさうである...
夏目漱石 「門」
...日本では未だ中々高尚過ぎるのである...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...今日の「都」などMがコキ下してるが中々いゝ評だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...七時にPCLへ行ったが中々始まらない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...無料のサービスマッチはおろか金を出しても中々無い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ピアノで稽古「柄じゃないけど」中々古賀氏の稽古は厳格である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...曲は中々面白い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...降れども/\中々達しない...
吉江喬松 「山岳美觀」
...中々我等躰之者罷出(まかりいで)...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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