...手段は少(ち)と極端過ぎたかも知れんが目的は中々立派なものだ...
内田魯庵 「犬物語」
...僕の短波長通信に応じて呉れる相手は中々見付(みつか)りませんでした...
海野十三 「壊れたバリコン」
...いらつしやいと言つても中々来ないだらうね...
鈴木三重吉 「一本足の兵隊」
...今その頃の事を思へば中々興ありしことに存ずるなりと被仰(おほせられ)候と...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...小さなもののやうになつて了ひます……』『今度の大徳は密教には中々深く通じて居られますから...
田山花袋 「道綱の母」
...中々本当(ほんと)にしてくれぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...六の一其日誠吾は中々(なか/\)金(かね)を貸して遣(や)らうと云はなかつた...
夏目漱石 「それから」
...中々(なか/\)抜(ぬ)けないな...
夏目漱石 「それから」
...中々暮れそうにない四時過から家を出て...
夏目漱石 「それから」
...世間は中々喧(やかま)しい...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...森氏の言ふ通り中々川口って奴かなはぬところがある...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...十一時半と張出してあるにもかゝはらず中々集合しない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...握り立てをどん/″\食べるので中々よく売れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...夕食も中々気がきいたものだった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...中々歌ひ乍ら出るのはむづかしい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...中々風邪が治らず...
牧野信一 「〔小林秀雄氏への公開状〕」
...中々に嶮しい感じの傾斜であつて...
牧野信一 「心象風景」
...而してアリストテレースが論理學を初めて作つたにしては中々精しいものである...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
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