...恨(うらみ)がましい事を並べてるぢやあないか...
芥川龍之介 「創作」
...存外(ぞんぐわい)行儀(ぎやうぎ)よく並べてある...
芥川龍之介 「東京小品」
...又他の諸の活動と並べてその獨立せる價値を主張するだけの意味でもないとすれば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...あの醜い一寸法師と並べて...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...その有様(ありさま)が沢山の坊主頭を並べているようだからその名があるのだともいうし...
高浜虚子 「別府温泉」
...毎夜おなじ宿に泊って膳を共にし床を並べて親しんだ...
種田山頭火 「物を大切にする心」
...ダヴィンチの像の近くのある店先に日本の水中花を並べてあった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...云々と並べて見た処で...
戸坂潤 「思想としての文学」
...書物がごたごた並べてある書棚...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...包の表には、山口正徳様、山口静子様、と並べて書き、横の方に贈呈と誌した...
豊島与志雄 「未来の天才」
...並べてある書物を一通り見て廻りましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人肩を並べて教場を出る時...
夏目漱石 「三四郎」
...倶楽部(クラブ)とか会とか名のつくものが十ばかり並べてある...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...こんな結構な事はないでさあ」とあいかわらず呑気(のんき)な事を並べて見たがそれだけでは不足と見えて「私(わたし)なんざ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...毎晩母と机を並べて...
牧野信一 「冬の風鈴」
...己の句に並べて他人の名句を見る時は他人の意匠惨澹(さんたん)たる処を発見せん...
正岡子規 「俳諧大要」
...趣味の方面では、あるとき紙入れから大切そうに取りだした六、七本の長い西洋楊枝、珍だろうとばかり、そこへ並べて、これはパリの料理屋の楊枝、これはドイツのカフエー、これはロンドンのバーのだと一々説明、なるほど幅の広い楊枝の胴中に店名の印刷があって、紛れもない本物、すこぶる御自慢であったが、これも文豪の一面と思えば忘れ得ぬ懐かしさ...
山本笑月 「明治世相百話」
...お忙がしうも御座いましょうが今一つこの通りのを作って頂いて博多ッ子の氏神の櫛田神社にあの阿古屋の琴責めと並べて奉納致したいと思いますが如何でしょうか...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
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