...その上弓を引かせては誰も並ぶもののないと言ふことである...
芥川龍之介 「結婚難並びに恋愛難」
...スキーがやっと並ぶようなしかも急な木の間を突進するのだ...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...山腹に並ぶイギリス人の館の屋根はうつくしい淡紅色であり...
海野十三 「太平洋魔城」
...一方の古墳(こふん)新墳(しんふん)累々(るいるい)と立並ぶ墓場の砂地には...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...承りたい筋があって」竜之助と押並ぶようにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...でいっぱいに並ぶ...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生の手紙は漱石先生の手紙と並ぶべき...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...建ち並ぶ高楼が煙と消えて...
野村胡堂 「胡堂百話」
...並ぶものなしといわれる...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...藩中並ぶ者もない勢威でしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...神風や玉串の葉をとりかざし内外(うちと)の宮に君をこそ祈れ(俊恵(しゅんえ))神祇(じんぎ)の歌といへば千代の八千代のと定文句(きまりもんく)を並ぶるが常なるにこの歌はすつぱりと言ひはなしたる...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...心をしずめて、めいめいの面体見おぼえるがよろしかろうよ」「は、して、まそっと詳しゅう、居並ぶ人々の、順、なりふりをお聴かせ下さりませ」雪之丞は、乾いた舌で嘆願するのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...対岸に並ぶ白い低い壁の民家...
三岸好太郎 「上海の絵本」
...女は女同士のテーブルに並ぶ習慣もいつのころからか破れたのも...
横光利一 「旅愁」
...悶々(もんもん)と並ぶ二ツ枕に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...並ぶ名を一瞥(いちべつ)した...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...二人の味方が並ぶのさえ危険である...
吉川英治 「宮本武蔵」
...先づ居並ぶ其処の人たちに陳謝し...
若山牧水 「木枯紀行」
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