...兩側百戸足らずの家並の...
石川啄木 「鳥影」
...したがって三十越すともう並のかけ足さえできないで...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...というのは眩しい軒並の夜店が...
海野十三 「科学者と夜店商人」
...BOULEVARD の両側の家並の上の方に CHOCOLAT MEUNIER だの...
高村光太郎 「珈琲店より」
...私だってそれは人並の家に住みたいとは思っています...
太宰治 「わが半生を語る」
...手(マヽ)並のうつくしさ...
種田山頭火 「行乞記」
...ブランシュヴィク氏やリッケルト氏は月並の無意味なお世辞を述べているに過ぎないが...
戸坂潤 「読書法」
...その後ろ影を町並の角に見失ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...安並の人柄が氣に入つたのか...
林芙美子 「婚期」
...もし地球の運転が逆になったら反(かえ)って宙を飛ぶのが並のもので下に静(じっ)としているのが怪物(ばけもの)になるかも知れない...
平井金三 「大きな怪物」
...女王並の尊敬を求めました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...しかるに俳句の上にて月並の何たるを解する人にしてかへつて日用衣食住の上には殆ど月並臭味を脱する能はざる人極めて多し...
正岡子規 「病牀六尺」
...――これはいよいよ大当りだ! 並の役者とは違った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...彼にも人並の希望がある――...
宮地嘉六 「老残」
...二人の間には世間並の友人関係が成り立ったのである...
森鴎外 「二人の友」
...謂わば「並のもの」「普通のもの」...
柳宗悦 「工藝の道」
...河岸に面した家並の一部から焔(ほのお)があがった...
山本周五郎 「柳橋物語」
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