...僕のこの人並でない心持が恨(うら)めしくて仕様がなかった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...何處か並でないところがござるな』こんなことを母親も長能も言つた...
田山花袋 「道綱の母」
...人並でない自分等夫婦の...
徳田秋声 「あらくれ」
...馬鈴薯階級の詩(三)つくづくと人間並の暮しがしたいと思ったそれは自分達の生活が人間並でないからの事...
中島葉那子 「馬鈴薯階級の詩」
...月並でない全く新しいことを考えるという話は...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...そうして人並でないわが健康状態については...
夏目漱石 「道草」
...「月並か月並でないか女には分りませんが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何んとなく世間並でないものがあるやうな氣がするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――一たい顔かたちだって人並でないし...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...いかにもそれぞれの人らしい感じのでている上にさして月並でない...
正岡容 「我が圓朝研究」
...彼れは自分の肉體の欲望の人並でないのを知つて居た...
正宗白鳥 「假面」
...これは胸が人並でないにもかかわらず...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...体が人並でない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
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