...本能は分解とは両立することが出来ない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...性質上とうてい両立することはできぬ...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...この二つが果して両立するものかどうか?―――今から思うと馬鹿(ばか)げた話ですけれど...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...二村(ふたむら)は両立する存在ではなくて従属し補充するだけの役目をしているようである...
寺田寅彦 「柿の種」
...しかして二機関の相両立するあたわざることかくのごとく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...決して両立するを容(ゆる)さず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...而(しこう)してこの観念と両立する能(あた)わざるに到りて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その両立するあたわざる場合には...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...かかる権利と両立することを得ず』最後に第三は――『教会は現世の王国にあらず』というのでございます!」「桑門の人にあるまじき言語の遊戯でございます!」とパイーシイ神父は我慢がしきれないで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...身分的な上院と代表的な下院が政治的に両立する革命よりも...
中井正一 「美学入門」
...それが両立する場合はむしろ例外と言っていい...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...音楽会と自分とはとうてい両立するものでない...
夏目漱石 「野分」
...嘆服と云う事と邪魔と云う事は時として両立する場合がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...両立するものでないことを...
蜷川新 「天皇」
...避けがたく両立する二大系統であるだろう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...二つ以上の真理が両立するといふ論理的矛盾を呈示する...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...絶対に両立する! させなければならん! 両立と言うよりは...
三好十郎 「俳優への手紙」
...一国の純生産物の増加は総生産物の減少と両立するものであり...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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