...二人の心が両方から自然に開けていって...
有島武郎 「星座」
...両方から詰寄るのと...
泉鏡花 「薄紅梅」
...避難民が両方から挟(はさ)みつけられて...
海野十三 「空襲警報」
...両方から手をとられて...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...互の心は両方から歩み寄っていた...
豊島与志雄 「理想の女」
...両方から来て走(は)せ違うような足音でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...エッサエッサという裸虫は両方から取詰めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...両方から挟み討ちにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...両方から山のせまり合っていること――ちょっと想像の外だ――が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...のみならず眉(まゆ)は両方から逼(せま)って...
夏目漱石 「草枕」
...それを両方から使って居るのですから向う側に席を占めて居る人とは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あの塀を挟んで両方から話したり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「ミヽヅクは持つて来たゞらうね?」二人は私の腕を両方からとらへて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...しきりに両方からお世辞を云いました...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...自然的傾向と理性との両方から彼らを真に父らしい愛情をもって愛さねばなりませんし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...二枚の杉戸が凄(すさま)じい勢で両方から一時に蝙也の頭へ殺到した...
山本周五郎 「松林蝙也」
...砂地を蹴って両方から襲って来た...
横光利一 「日輪」
...両方から殴られたのさ...
横光利一 「旅愁」
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