...つまり、板戸をぬけだした豹は、両方から、はさみうちになったわけです...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...両方から顔を押しつけては...
谷崎潤一郎 「細雪」
...両方から火に挾まれても...
豊島与志雄 「公孫樹」
...二人の腿(もも)に両方から押しつぶされる思いをし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...両方から同時に駆けつけた...
豊島与志雄 「白血球」
...両方から見られたのを知った...
豊島与志雄 「反抗」
...両方から一丈余の葦が生い茂ってる中を...
豊島与志雄 「道連」
...両方から引っぱるとちゃんと二つに分れるようになった...
中谷宇吉郎 「雪」
...両方からすごくすっとぼけられちゃった...
久生十蘭 「だいこん」
...医者と看護婦とは仰天して、両方から、金五郎の腕を捕えた...
火野葦平 「花と龍」
...」ブン蛙とベン蛙とが両方からカン蛙の手を取りました...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...パンの薄く切ったのへバターを塗って今の玉子を挟んで両方から合せてまた小さく切って紙へ包めばポッケットへでも何処(どこ)へでも入ります...
村井弦斎 「食道楽」
...牛に乗って両方から歩み寄って...
柳田國男 「日本の伝説」
...ただ両方から押しつけてあるばかりなので...
山本周五郎 「ひとでなし」
...両方から腕を拱(く)んで...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...両方から刹出(せっしゅつ)して...
吉川英治 「三国志」
...両方から近づくにつれて...
吉川英治 「無宿人国記」
...瞼(まぶた)が、磁気(じき)を帯びたように、両方から近づく...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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