...両方からあの沙門を目蒐(めが)けて斬ってかかりました...
芥川龍之介 「邪宗門」
...それから兄弟が生涯かかって何もせずに……たぶん自分の職業になるだけの仕事はしたでございましょう……兄弟して両方からして...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...二人の身体は両方から支えられた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...馬の持主のロス大佐と事件担当のグレゴリ警部との両方から...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...両方から駆け寄った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...両方から繰言(くりごと)だ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そう見るよりほかに見ようがない――両方から殺到し来(きた)るのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...結局両方から歩み寄るわけである...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...左右両方から聞えて来た鳥の声に誘われて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それを両方から使って居るのですから向う側に席を占めて居る人とは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...両方から並行的に調べてみよう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...医者と看護婦とは仰天して、両方から、金五郎の腕を捕えた...
火野葦平 「花と龍」
...やがて両方から近づくとこちらから...
水野葉舟 「黄昏」
...」と二疋が両方から...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...その両方から味ってそこにある関係への判断をも自分の心の世界の中のものとしてゆく...
宮本百合子 「女の歴史」
...男と女との人形が固く両方から縛められ...
室生犀星 「幻影の都市」
...小方二人あてを両方から従(つ)けさそう...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...両方からすり寄って何かしきりと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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