...北岸たちを両わきから抱(かか)えて...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...鼻の両わきへ深い皺をきざみこませ口まげてせせら笑ったものである...
太宰治 「逆行」
...やや猫背になって大小さまざまの本を両わきにかかえて教室にあらわれ...
太宰治 「惜別」
...その両わきにぴったりと身をよせてねた...
中谷宇吉郎 「私のふるさと」
...こんどは駿河太郎の両わきから...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...ひろびろとした白い砂洲(さす)を両わきに見ていよいよ海にはいろうとする...
本庄陸男 「石狩川」
...両わきにかけるのは...
宮沢賢治 「さるのこしかけ」
...両わきの小猿は、あまり小さいので、肩章(けんしょう)がよくわかりませんでした...
宮沢賢治 「さるのこしかけ」
...刈取った麦の束を両わきに抱え込み...
三好十郎 「おりき」
...鼻の両わきにきざんである非常に深く長いシワを特色とする顔に...
三好十郎 「猿の図」
...戸の両わきや上の方をウンウンいって掘りくずしたですよ...
三好十郎 「胎内」
...その足と両わきの方へ廻って...
吉川英治 「江戸三国志」
...小鼻の両わきから青く深くえぐられた陰影は...
吉川英治 「江戸三国志」
...「さあて、少し、算盤(そろばん)があわねえぞ」独(ひと)り語(ご)ちを洩(もら)しながら、権内は、両わきの帳面と、算盤の珠とを見くらべて、「去年は、たっぷり、二割七分に廻ったものが、今年ゃ、一割五分にも足らぬ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...鎖駕籠(くさりかご)の両わきに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...また、誰々は、坂の両わきに、兵を潜(ひそ)めよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこを、その機(しお)を、かねて、言いふくめておいた思文(かくしぶん)と宣賛(せんさん)の二軍が、敵の両わきから、一せいに、こぞッて出る...
吉川英治 「新・水滸伝」
...山門の両わきにも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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