...私の俥(くるま)が両国橋(りょうごくばし)の上を通る時も...
芥川龍之介 「開化の良人」
...相並んで線路の両側を歩いた...
石川啄木 「鳥影」
...それから、手ばやく、上着とズボンをぬぎ、両方とも、うらがえしにして、もとのように身につけました...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...逃げだすときに両手が自由で...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...御両人ながら小谷のおん方にけそうしておいでなされ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...それ故吾々は両者の力の内何れを先とすることも...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...両氏に対する排撃を口実として...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...少年の両腕をとらえて引き寄せ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...櫓(ろ)の音も忍びやかに両国橋の下を潜って...
中里介山 「大菩薩峠」
...白い額の下で両手を合わせて...
夏目漱石 「三四郎」
...両者とも必然的に事物の観念を伴うので...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...厚い手袋をはめて両手を保護していた...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...両者は喧嘩別れしたと聞いている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...もっとも両者は確かに互に反作用し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...鳥取の本町は片原町に続きて始めて両側に人家ありとあれば(因幡志)この片原町もすなわちまた一つの片側町である...
柳田國男 「地名の研究」
...両手を敷居の上に置いて深く顔を伏せたまま...
山本周五郎 「日本婦道記」
...御両所へたのむ――すぐこの場から即刻ですぞ』『勿論です』『殿様の御処分や...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...あいつが、捕まって来れや、呑んだ駒を吐き出させるが、さもねえ時にゃ、おめえは人質だ、そこをうごくこたあならねえぞ」「そうだ、この容貌(きりょう)なら、四十両にゃ、売れるだろう」「あしたの市でか」「まさか」と、どっと笑って、「コブ付じゃ」「なに、そんな物は、少しばかり金をつけてやれば、どこへでも、片がつく」野性にみちた多数の眼である...
吉川英治 「野槌の百」
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