...それを両方共、二重にする為(ため)には、眼を大きく上に瞠(みは)ってから、パチリとやれば、右も二重瞼になる...
田中英光 「オリンポスの果実」
...両国の親交を損ずることはあるまいと信じます...
林不忘 「安重根」
...ベランダの天井の電燈は消えていたが上がり口の両側の柱におのおの一つずつの軒燈がともり...
寺田寅彦 「人魂の一つの場合」
...両の眼の下瞼(したまぶた)が悉(ことごと)く朱(あけ)に反(そ)りかえって...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...表と裏と両面から二重奏することもできるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...次第に両方へ離れてゆき...
豊島与志雄 「復讐」
...坂下と坂上が両方共二股(ふたまた)に割れて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...まだ撲(なぐ)ってやる」とぽかんぽかんと両人(ふたり)でなぐったら「もうたくさんだ」と云った...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...日比魚が何万両になるという話をもっと詳(くわ)しく話してみるがいい」平次もとうとう坐り直しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人の庭に三百両も投り込むのは穏やかじゃないぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...警部が両手を挙げて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ラテン・ギリシア両語が学者の言葉であるのに対して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...両手で鯉に抱きついた」宇乃は息を詰めた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...三両五両となると叺(かます)に入れて三泣き車に載せて行く...
山本笑月 「明治世相百話」
...五両貼(は)る」「貼るたッて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自分の両手を後ろへ廻し...
吉川英治 「茶漬三略」
...あの時代の浅草、両国、京橋、銀座――を、トコトコと馬糞だらけにして走っていた鉄道馬車なる文明の乗物を、今でも鮮らかに眼に描くことができるのは、加藤さんのお母さんのおかげかもしれない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...」「ははあなるほど」とボートルレは両手を擦りながら叫んだ...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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