...唐突(いきなり)両腕を攫んで戸外(そと)へ引摺り出す...
石川啄木 「刑余の叔父」
...両親にも兄妹にも親しむ事の出来ない妙に偏つた感情を持つてゐるのです...
伊藤野枝 「書簡 木村荘太宛」
...電球ぐらいもある両眼(りょうがん)はギラギラと輝き...
海野十三 「蠅」
...両者揃えば奮発する...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...かようにして両者の本性は単に別であるのみでなく...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...内務農林両相を副会長とす...
戸坂潤 「社会時評」
...何にも聞こえないように拳(こぶし)を両耳に押しあてていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...胆力とは両立し得ないで...
夏目漱石 「それから」
...両手と膝を突いて下から...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...ようやく生き帰ったところで――どうも暑いじゃありませんか」「この両三日(りょうさんち)は...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一両だけ借りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その儘で宜いよ」「ハイ」一と目千両と言われ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...原因と結果の両方において...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...王女はふたりのこどもを両わきにのせ...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「眠る森のお姫さま」
...みぎわにのっている両脚すら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...両耳の聴力を失ってしまいました...
山本周五郎 「失蝶記」
...両者とも無腰であり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...もちろん両氏も、その根拠については、保証していない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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