...丙の種族が攻めてきて戦わずして大利益を収めるようなこともつねにあるゆえ...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...三日、丙申、霽、諸国炎旱を愁ふ、仍つて将軍家、祈雨の為に八戒を保ち、法花経を転読し給ふ...
太宰治 「右大臣実朝」
...(奧に向つて)……アントニー! ポトパン!丙(ポトパン)と丁(アントニー)と出(い)で來(きた)る...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...番丙 これなる老僧(らうそう)は...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...いわば準同志丙種―主義理想には無頓着...
中里介山 「大菩薩峠」
...体格は五か年間「丙」で通した...
中谷宇吉郎 「私の履歴書」
...(同じく検査をうけて出てゆく)客丙――市会議員是枝伝三夫妻...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...それに学科はといへば丙と丁...
槇村浩 「孝太郎と悪太郎」
...丙寅第二號の拙文に明記しある通り...
南方熊楠 「再び毘沙門に就て」
...丙寅の冬「聞雪」の作と...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし茶山は丙子の年に始て心づいたのではない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...弘化三年丙午とすべきかに惑ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その百七十四蘭軒は此年丙戌の五月十三日に重て入谷村の旭升亭に会した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」高田氏の名は遺稿丙子の巻(まき)に重見(ちようけん)してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...文化十三年丙子(へいし)九月六日に歿した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...甲から乙丙へと移り進んだ形跡が...
柳田国男 「海上の道」
...甲の声、乙の声、丙の声が、いちどきに賛之丞の耳へごたごたに飛びこんで、彼自身も、何か声を発していた...
吉川英治 「八寒道中」
...体重十二貫、丙種であった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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