...翁(をう)曰(いはく)世路(せいろ)の灘(なだ)は総滝(そたき)よりも危からん...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...彼は世路(せいろ)の曲線的なるに関せず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...物価暴騰世路困難にたいする...
服部之総 「新撰組」
...物価暴騰世路困難にたいする彼らの不満を...
服部之総 「新撰組」
...「世路風塵不耐多...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ずゐぶん世路に虐げられたり惡い環境の中にもゐたが...
吉川英治 「折々の記」
...身をもつて世路の危難や艱苦の中を...
吉川英治 「折々の記」
...世路の波瀾は、はやくも少年孔明を鍛えるべく、試すべくあらゆる形で襲ってきた...
吉川英治 「三国志」
...年少早くも世路の辛酸をなめつつあった孔明が初めて...
吉川英治 「三国志」
...世路(せいろ)に充満していて...
吉川英治 「私本太平記」
...この年まであるいてきた世路(せいろ)の途中では...
吉川英治 「私本太平記」
...これらの女性が世路(せいろ)に耐えてきたたたかいも...
吉川英治 「私本太平記」
...一夜に変る世態世路を...
吉川英治 「新書太閤記」
...生れつき余り丈夫でもない肉体なのに、この矮短(わいたん)な一小躯(しょうく)をもっても、それに剋(か)って来られただけの意志を作っておいてくれた幼少時の貧苦と、世路の逆境にも、沁々(しみじみ)ありがたさを思う日もあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...世路(せろ)のみだれは申すもおろか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ようやくその紊(みだ)れやら腐敗を世路(せろ)の辻々にまでただらしてきたので...
吉川英治 「新・水滸伝」
...無事なれば無事で暮らしていたかったのだが、たまたま、世路の難に会い、しばし水泊(すいはく)に拠(よ)って、その仲間のうちで、種々雑多な人間と知りあうことになりました...
吉川英治 「新・水滸伝」
...世路の複雑を舐(な)め歩いたぼくには...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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