...彼女はその映画の世評について賛否両論の意見を持っている...
...この小説は世評が高く、多くの人が作品の魅力に惹かれている...
...最近、彼はビジネス界で名を馳せ、世評も高まっている...
...このレストランは高級感があり、世評も抜群だ...
...彼はその事件を解決することで、警察内の世評を上げた...
...此點に於いては君の評が當つてゐて世評が間違つてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...所謂刳磔の苦勞をして、一作、一作を書き終へるごとに、世評はともあれ、彼の屈辱の傷はいよいよ激烈にうづき、痛み、彼の心の滿たされぬ空洞が、いよいよひろがり、深まり、さうして死んだのである...
太宰治 「逆行」
...私は世評というものを再び大事にしようという気が起った...
太宰治 「春の盗賊」
...世評のことばかりではない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一層の不思議な世評を捲き起してしまうだろう...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...世評にこの虎に食われた梵志の霊がその虎に騎り差図して撃たれざらしむと言った...
南方熊楠 「十二支考」
...近世評判の大海蛇のような物だろうと言い...
南方熊楠 「十二支考」
...しかも世評の多くが口をそろえてほめている作品について...
三好十郎 「恐怖の季節」
...ひとしきり私でさえ世評に動かされて...
室生犀星 「聖三稜玻璃」
...この偉大な法律家は、健康において、富において、世評において、皇帝の信任において、花やぎ栄えていたのだから、ただただローマの国の哀れむべき状態に対する同情のほかには、自殺などする理由は少しもなかったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...江戸では世評の高い学者を扶持(ふち)して...
山本周五郎 「竹柏記」
...世評はうわべだけしか見ていない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...世評だけを信じたのではない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...就任以来、世評のとおり、この南町奉行所は、悪党狩りの方では、検挙の成績がわるく、数寄屋橋の揚屋(あがりや)や牢獄は、すこぶる閑散なものだったが、市政方面には、着々と、行政の効果をあげていた...
吉川英治 「大岡越前」
...非常な恩賞を約して誘いこんだものとか」「やはり型の如き世評か...
吉川英治 「黒田如水」
...世評、これとすれば、この手で、彼女や堂上の要路へ、うまく取り入って、ほくそ笑んだ人々は、あながち宮廷の周囲とだけはかぎるまい...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし世評は、彼をめぐっていろいろに沙汰した...
吉川英治 「新書太閤記」
...暴君という世評こそあれ...
吉川英治 「柳生月影抄」
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