...彼の両眼は彼の性格と世渡りの方法との通弁であった...
石川欣一 「山を思う」
...もっと上手な世渡りを考えて村を出ています...
伊藤野枝 「転機」
...ツマリ世渡り下手(へた)で少しもお上手を知らなかったので...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...日に日に世渡りするものなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...一と口に云えば世渡りの下手な人だったからであろうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...わたしもこれからどうして世渡りをしようかと戸惑(とまど)いをしていたところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...世渡りの裏を行って...
中里介山 「大菩薩峠」
...無くっては世渡りが出来ぬほどに大切な道具である...
夏目漱石 「虞美人草」
...世渡りはおれより旨(うま)いかも知れないが...
夏目漱石 「行人」
...世渡り術にも長けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...世渡りの道を知らないもの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうぞそれまで何なりと堅気(かたぎ)の事をして一人で世渡りをしてゐて下され...
樋口一葉 「にごりえ」
...明日からまた卑俗な世渡りにあくせく追いたてられるのであろうが...
久生十蘭 「黄泉から」
...かかる夢中の世渡りに心を労し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...という昔とはちがった世渡り上手のこつを会得させることでもないと思う...
宮本百合子 「女の行進」
...こうしてやっていても死ぬにも死にきれない! 世渡りの事や生活の事は...
三好十郎 「好日」
...優柔不断という・世渡りにはなはだ都合のよくない・欠点のことである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分のがらに合った世渡りを隅田川の蜆(しじみ)みたいに送りゃあいいと思っている...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索