...態度から見て善良な世渡りをしていたとも思えない...
梅崎春生 「日の果て」
...男も女も急がしく追はれて行く大膽な世渡りの光景だ...
千家元麿 「自分は見た」
...資産家が自己本位の世渡りのために...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...身体を楽にして世渡りが出来るだらうなんて了見でなつた奴は成功しつこはありません...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...松島はそうした世渡りに特別の才能をもっており...
徳田秋声 「縮図」
...面白いしかも高尚な世渡りだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お前さんのようにして世渡りをするということは罪障まことに軽いものではない...
中里介山 「法然行伝」
...彼は生活上世渡りの経験よりも...
夏目漱石 「それから」
...肝心(かんじん)の世渡りの方には口先ほど真面目(まじめ)になれなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...そうしてずうずうしいのも世渡りの上じゃ一徳(いっとく)だぐらいに考えているんです」「まさか」「いえ...
夏目漱石 「明暗」
...世渡りの張合いになって悪くないよ」平次はそんな事を言いながら夕闇の町を神田の家へ急ぐのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世渡り上手の小才智人のみが横行する時代...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...いわゆる世渡り上手の人物でなければならないのに...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...気楽な世渡りをしてゆくより道はないと悟つた...
林芙美子 「浮雲」
...利口な世渡りをする気になりゃあ...
火野葦平 「花と龍」
...自分の世渡りの方法をかためてゆく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかもこれを世渡りの秘訣...
夢野久作 「鼻の表現」
...自分のがらに合った世渡りを隅田川の蜆(しじみ)みたいに送りゃあいいと思っている...
吉川英治 「松のや露八」
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