...朱緞子(しゅどんす)に銀と観世水のやや幅細な帯を胸高に...
泉鏡花 「婦系図」
...すぐ年上の姉ぐらいの娘が絽の着物で観世水に紅葉を散らし...
上村松園 「最初の出品画」
...妙子が観世水(かんぜみず)の模様のを選び出した...
谷崎潤一郎 「細雪」
...観世水(かんぜみず)に四君子(しくんし)の花丸の模様のある山村流の扇をかざして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...二人の耳許を觀世水のやうにゆるく襲つては櫻の中に流れて行つた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...後世水戸派の予言者藤田東湖に到りては...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼らが一世水平の上を射れる大眼界は...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...あるいは上世水辺の蛇を...
南方熊楠 「十二支考」
...観世水のような紋様を流し...
吉川英治 「江戸三国志」
...觀世水とも光琳水ともつかず...
吉川英治 「折々の記」
...観世水(かんぜみず)の小流(ささなが)れが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...観世水(かんぜみず)に若鮎(わかあゆ)が埋(う)めこまれ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...観世水(かんぜみず)が透(す)かし彫(ぼ)りになっていた...
吉川英治 「松のや露八」
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