...世智辛(せちがら)い東京の実生活は...
芥川龍之介 「葱」
...ル・タン社もそれ以上に世智がらいですからね...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...こう世の中が世智辛(せちがら)くなっては緑雨のような人物はモウ出まいと思うと何となく落莫(らくばく)の感がある...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...世智辛(せちから)い世間のならひではある...
薄田泣菫 「茶話」
...当今では大分世智辛(せちがら)くなりましてな...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...今の世智辛(せちがら)い世の中に...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...しかしまた人間の世智辛さがこれでわかる...
寺田寅彦 「柿の種」
...とにかくこうなるとせっかくの最初の空想も雲消霧散して残るものは世智辛(せちがら)い苦々しい現実である...
寺田寅彦 「雑記帳より(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...現代の世智辛さに疲れ果てた人が...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...東京は世智辛(せちがら)くていけねエ...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...どうも世智辛い御時勢で……どんなことが起こるか分ったものじゃありませんからね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...今時世智辛(せちがら)くなり...
南方熊楠 「十二支考」
...然しずつと世智に引きしまつた顔で...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...この世智辛い世の中で働く事を非常に買いかぶって...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...そう十分なだけのものをくれる慈善家はこの世智辛い世の中には居ない...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...世智辛い世の中では文壇的特色の発揮に生存競争的な熱意をもっているのですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それでいて子供のようなところ世智にたけないところがあってね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その中でも最も早く世智辛くなる処は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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