...私は将来の夢がないので、世捨人になりたいと思っています...
...彼は社交的でなく、自分で進んで世捨人のような生活を選びました...
...彼女は高齢者の介護に従事する仕事に就いたため、仕事に疲れた後は世捨人のように静かに過ごすことが多い...
...最近はストレスがたまって、世捨人のように自宅に引きこもってばかりです...
...「世捨人」という言葉は、現代社会においてはあまり耳にしないかもしれませんが、この言葉の持つ意味は、依然として多くの人々を惹きつけています...
...これは人生を大夢と信じた世捨人の芭蕉には寧(むし)ろ当然の言葉である...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...かう云ふ情熱を世捨人に見るのは矛盾と云へば矛盾である...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...芭蕉も亦世捨人になるには余りに詩魔の翻弄(ほんろう)を蒙(かうむ)つてゐたのではないであらうか? つまり芭蕉の中の詩人は芭蕉の中の世捨人よりも力強かつたのではないであらうか?僕は世捨人になり了(おほ)せなかつた芭蕉の矛盾を愛してゐる...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...たとへば「きぬぎぬやあまりか細くあでやかに」は枯淡なる世捨人の作品ではない...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...悟りすました世捨人(よすてびと)の様な顔をしていて...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...古来幾多の世捨人(よすてびと)は人間の死ということに心を置いて...
高浜虚子 「俳句への道」
...世捨人とは言ひながらも...
太宰治 「右大臣実朝」
...無頼の世捨人の言葉でございます...
太宰治 「右大臣実朝」
...まことに油断のならぬ世捨人で...
太宰治 「右大臣実朝」
...しかし、世捨人だつて、お金が少しでもあるから、世を捨てられるので、一文無しのその日暮しだつたら、世を捨てようと思つたつて、世の中のはうから追ひかけて來て、とても捨て切れるものでない...
太宰治 「お伽草紙」
...どうせ世捨人同然のひとなのだから...
太宰治 「お伽草紙」
...予も強(あなが)ち世捨人ならねば...
野中到 「寒中滞岳記」
...世捨人らしい気楽なところでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世捨人も同様だというが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世捨人の侘しい隱遁生活をしてゐることを考へると...
萩原朔太郎 「蒲原有明氏の近況を聞いて」
...かかるは如何でか無為空寂をよろこぶ世捨人(よすてびと)の歌ならんや...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...幸村自身は傳心月叟と世捨人めかして...
吉川英治 「折々の記」
...もうこの世捨人(よすてびと)の尼とはなしているのは退屈であった...
吉川英治 「源頼朝」
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