...流石は世慣れた齢だけに厚く礼を述べる...
石川啄木 「鳥影」
...流石は世慣れた齡(とし)だけに厚く禮を述べる...
石川啄木 「鳥影」
...世慣れた人に特有の慈悲深くなだめるやうな口調で言つた...
太宰治 「津軽」
...この世慣れた探偵はもうそれ以上...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...世慣れたこなしとともにうっそりと漂っているんだから...
谷譲次 「踊る地平線」
...三人の子の母親になつてゐる彼女は、昔のやうではなく、世慣れた様子で、線香の消え尽きたのにもよく気がついた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...二十世紀のものやわらかな世慣れた清教徒というより...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...実際、この年配になると、賢い、世慣れた、生活に不自由をしない人は、誰でもだんだん自分というものを尊重するようになる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...世慣れた人間らしい無雑作な調子で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...むろんそんなことはありませんわ」急に愛想のいい世慣れたほほえみを浮かべながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...やがて世慣れた調子で話しかけた...
萩原朔太郎 「夏帽子」
...一人の世慣れた男...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...彼がそれまで如才のない世慣れた人たちだと思って交際していた同僚たちから...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...すなわち「世慣れたしっかり者」といった方も...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...世慣れた女であっても...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...世慣れたる人じゃありません...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...世慣れた心持ちが出て来て...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...世慣れた人のようによけいなお世辞などは一つも言わなかったが...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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