...孝和もまたこの世子附として幕府の御家人となり...
石原純 「關孝和」
...彼女の前では加世子の話はしないことにしていた...
徳田秋声 「縮図」
...加世子は少し離れて入口の方に寝ている女中と...
徳田秋声 「縮図」
...もし世子が、今少し熱くせよとか、ぬるくせよといわるる時は、まずそれを小姓に告げ、小姓から坊主に告げ、坊主から風呂場の外に居る風呂焚きの仲間に告げる...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...世子の本陣でもこの敗報と共に今いった諸口寄せ手の敗報もそろそろと聞えて来たので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...世子や近習の者は本丸を守って...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...世子斉彬派などと分れては...
直木三十五 「南国太平記」
...……国の世子(よつぎ)に双生児は乱の基...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...香世子が二宮忠平と結婚する以前からのことで...
久生十蘭 「雲の小径」
...香世子はあなたが殺したようなものなの...
久生十蘭 「雲の小径」
...あたし香世子よ」と訴えるようにつぶやいた...
久生十蘭 「雲の小径」
...知世子がかわいそうになった...
久生十蘭 「予言」
...後世子孫これを再演するなかれとの意を示して...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...是より先春水は浅野家の世子(せいし)侍読として屡(しば/\)江戸に往来した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...世子(せいし)がまだきまっていない現在...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まさか村の者の云うように、この絵巻物がひとり手に弥勒様の仏像から抜け出して、呉一郎の手に落ちるような事は、有り得る筈がないでしょう」「……ウフン……」「……又……伯母の八代子と、母の千世子も、呉一郎をこの上もなく愛して、便(たよ)り縋(すが)りにしている女ですから、こんな恐ろしい云い伝えのある絵巻物を呉一郎に見せる筈はありますまい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...……あの絵巻物のお終(しま)いの処にある千世子の筆蹟は誰にも見せてはならぬ……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まだご世子(せいし)...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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