...お前の世嗣(よつ)ぎは断(た)えてしまうぞ」阿Qの耳朶(みみたぶ)の中にはこの声が確かに聞えていた...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...世嗣(よつぎ)の子供が生まれました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...御自身のお世嗣(よつぎ)を...
太宰治 「走れメロス」
...何う、処分しても――何んなに軽い処分でも――)将曹は、自分の位置として、斉彬のやり方として、斉興が、お為派に加えたような処分はしないとしても――(役は変えられる、罷免される――命にも、石高にも別条は無いが――然し、現在の役を誰かに代えられたなら、それで、万事は、水泡に帰する)将曹は、自分達の計画した、斉彬の世嗣を、呪殺するということが、余りに、うまく運びすぎたことに、喜んでもいたが、その底では、薄気味悪くもあった...
直木三十五 「南国太平記」
...世嗣(よつぎ)の生みの母を手討にしてしまった人がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...世嗣の息子を与えた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...紀州和歌山城の宰相頼職朝臣(さいしょうよりもとあそん)の世嗣(よつぎ)...
吉川英治 「江戸三国志」
...お世嗣(よつぎ)はねえわけだ」「なんでも...
吉川英治 「江戸三国志」
...一ツ尾張からお世嗣(よつぎ)をなどと大それた気を起したひには大変だ...
吉川英治 「江戸三国志」
...河北の世嗣に立てたいのであった...
吉川英治 「三国志」
...近いうちに世嗣を決めよう」つねに劉夫人からよいことだけを聞かされているので...
吉川英治 「三国志」
...(わが世嗣(よつぎ)は...
吉川英治 「三国志」
...すでに魏王の位にも昇ると世嗣のことが...
吉川英治 「三国志」
...そんな皇統の世嗣ぎにまで容喙(ようかい)する...
吉川英治 「私本太平記」
...皇統のお世嗣(よつ)ぎをさえ...
吉川英治 「私本太平記」
...さすがもう世嗣(よつぎ)の嫡男(ちゃくなん)らしく自負して言った...
吉川英治 「私本太平記」
...お世嗣(よつぎ)に立てられ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...世嗣(よつぎ)はなり難しなどと...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??