...当世向きに出来て居やあがる...
有島武郎 「かんかん虫」
...食物に不平を言わない当世向きの性格を持ちながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...中世向きの顔である...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...少くとも当世向(とうせいむき)だ」「厭(いや)にしゃあしゃあしているからでしょう...
夏目漱石 「明暗」
...叔父のいわゆる当世向を発揮する余地の自分に与えられなかった...
夏目漱石 「明暗」
...できるんなら当世向きの仕事をして...
山本周五郎 「ちゃん」
...そんな連中の専売特許のウマイところだけを失敬して『心理遺伝』なぞいう当世向きの名前で大々的に売り出して百パーセントの剰余価値を貪(むさ)ぼろうと企てているのが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一寸当世向きしないような感じを与えるものであります...
夢野久作 「鼻の表現」
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