...芥川が女人の執着から世を捨ててしまはうといふ腹でゐるのに...
小穴隆一 「二つの繪」
...兩刀捨てて世を捨てて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...世を捨ててさへ昔を忘れぬ爾が殊勝さよ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...今を盛りの年頃に容赦なく世を捨てて逝(ゆ)く壮者に比(くら)べると...
夏目漱石 「思い出す事など」
...この正義の女神のアストレイアはこの世を捨てて...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...世を捨てて明石の浦に住む人も心の闇(やみ)は晴るけしもせじなどと言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただはかないこの世を捨ててしまいたいと願っている精神にも矛盾する身になっているではないかと自分でさえ恥ずかしく思われることである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...渡世を捨てて会ってくれる訳には行きませんか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「この世を捨ててヤソ会に入った」学者が...
和辻哲郎 「鎖国」
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