...且(かつ)思想家たる文壇の泰斗(たいと)と考へる事は...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...且(か)つは土地者(ところもの)だけに種々(いろいろ)な関係があつて...
石川啄木 「足跡」
...且(かつ)や圓朝氏固より小説家ならねば談話の結構に於ては或は間然(かんぜん)するところ有るも...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...且つ至るところに存在しているもの程...
海野十三 「三角形の恐怖」
...余りに荒唐無稽(こうとうむけい)で且(か)つ幻想的であった為か...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...故に学び且つ努力すべし...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...そして物質は空間の内に存し且つ之とは異ったものであることが必要である...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...且つマチマチでバラバラなものであった...
戸坂潤 「思想動員論」
...且つ此の蒐集の完成せし上は四庫全書と命名することに上諭を以て定めたり...
内藤湖南 「文溯閣の四庫全書」
...且(か)つ慶長の初めには疫病が流行(はや)り...
長與善郎 「青銅の基督」
...且つ都合のわるいことは成るべく云はない様にして置く...
夏目漱石 「それから」
...且君の學問の範圍...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...且つ搜索する場所及び押收する物を明示する令状がなければ...
日本国 「新憲法の解説」
...尚且此丈けの風流人があつた...
正岡容 「寄席風流」
...シナは要するにこの樹皮が強靱(きょうじん)で且つしなやかであるがための名で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...歌寿は泣き且つ怒った...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...且つ僭越である事を...
夢野久作 「暗黒公使」
...且つ、かかる擬生物体飜弄の習性が主として男児に現われ易き事実に注意すべし――拙著、心理遺伝本論中、変型遺伝の部参照)なる事実と照合する時は、かかる心理遺伝が、斯(かく)の如き屍体飜弄の夢中遊行を誘起し得べき事、疑(うたがい)を容れざるべし...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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