...それが明神様のお告げでは丑寅(うしとら)の方の山手にいると云う訳なので...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...峠の上の妙見堂から丑寅(うしとら)の方に大きな栗の木があるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...これが丑寅(うしとら)に変らなけりゃあ大丈夫ですよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...丑寅(うしとら)が戌亥(いぬい)に変ったぞ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうすると早くも認めた丑寅(うしとら)の方一隅に向って...
中里介山 「大菩薩峠」
...丑寅(うしとら)に七歩...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...丑寅(うしとら)の方にポーツと櫻が見える――」「冗談言つちやいけません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丑寅(うしとら)の方にポーッと桜が見える――」「冗談言っちゃいけません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丑寅の方位に当る南天の樹の祟りであつた...
萩原朔太郎 「易者の哲理」
...丑寅の方位に當る南天の樹の祟りであつた...
萩原朔太郎 「易者の哲理」
...丑寅(うしとら)の強風が滝のような雨とともに火花を散らして吹きつけてきた...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...丑の刻に座敷の丑寅に坐って...
久生十蘭 「魔都」
...黒雲と白雲と一面に丑寅(うしとら)の方へずんずんと動いて行く...
正岡子規 「飯待つ間」
...戌亥子丑寅と五支の名を唱えつつ五指を折り固むるのだと...
南方熊楠 「十二支考」
...北方諸国には以前子丑寅卯の十二支なく専ら鼠牛虎兎の十二禽で年を紀した...
南方熊楠 「十二支考」
...子丑寅卯と形而上の物の名で数える事となってより十二支と十二禽を離して念ずる事が出来た...
南方熊楠 「十二支考」
...是より丑寅(うしとら)の方にあたつて...
柳田国男 「山の人生」
...丑寅櫓(うしとらやぐら)のこう三ツで...
吉川英治 「江戸三国志」
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