...憲法に依って国民に与えられたる権利であると同時に...
大隈重信 「選挙人に与う」
...そしてそれがいま俺に与えられたのだ...
高見順 「いやな感じ」
...それらの地方的特性を総括しまた要約した「一般的日本人」の「要約した日本」の自然観を考察せよというのが私に与えられた問題であろうと思われる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...一定の歴史的にそこに与えられた世界観の立ち合いの下でしか行なわれない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...一体彼は何か必然性(それを彼は日常性と考えているが)というものを皆に判った与えられたもののように仮定している...
戸坂潤 「思想としての文学」
...それは之なくしては与えられた何物かが成立し得ないという意味に於ける限りの先験論理学的な予想であると云われるであろう...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...ただ人間のみに与えられた能力なので(これこそ主として...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼に今甘い杯が与えられたのは...
永井隆 「この子を残して」
...与えられたものに従順な者は無い...
中島敦 「妖氛録」
...それは或る年上の女に与えられた一聯(いちれん)の恋愛詩のようなものであった...
堀辰雄 「菜穂子」
...並びに記録簿に与えられた出生...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...実験において経験は単に与えられたものでなく...
三木清 「哲学入門」
...神さまを与えられた人間よ...
三好十郎 「その人を知らず」
...自然から与えられた・さからうことのできない・天性に導かれて正しく行動させられる方が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのおかれる場所によっていろいろな価値を与えられた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また補筆のため私に静かな室(へや)を与えられた斎藤一二君に厚い謝意を表したく思います...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...与えられた楯(たて)の上に...
吉川英治 「上杉謙信」
...足助重治へ与えられた感状も出ていたが...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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