...彼に新しい元気と体力とを与えた...
石川欣一 「山を思う」
...そしてそれがいま俺に与えられたのだ...
高見順 「いやな感じ」
...「こうしてはいられない」彼女の心にはまた新しい弾力が与えられた...
徳田秋声 「あらくれ」
...が電子のような微細な物質に光をあてることは電子の運動量乃至速度に変化を与えることになる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...A・コルナイは仮にこのような見地に立って記憶すべき研究を与えた*...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...今日日常語として使えばセクト的な印象しか与えない...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...クリストフは彼女に与えたく思っていないらしかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ彼らが両親に与え得る快楽を主眼として教育されている...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...それにも明答は与えられないらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...与うるに利(り)をもってするは道徳上非難すべきも...
新渡戸稲造 「自警録」
...八五郎で手に負えなくなるまでは顔を出したくない」「…………」与母吉は押してとも言い兼ねた様子で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...北町奉行所の与力筆頭をつとめる森川庄兵衛というれっきとした叔父がいて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いわゆる自然的光によって明晰で判明な知覚は与えられ...
三木清 「哲学入門」
...上賓(じょうひん)の礼を与えた...
吉川英治 「三国志」
...たやすく事に与(くみ)さぬこそ...
吉川英治 「私本太平記」
...最大な待遇を与えて来たものである...
吉川英治 「新書太閤記」
...そなたに心も身も与えているが――一歩別れて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もとより経典はこれらの仏菩薩にもおのおのその形姿や浄土を与えてそれを感覚的なる事物によって描いてはいる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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