...じろりと一瞥を与えたなり...
芥川龍之介 「煙管」
...私が自ら生活して行く根柢を立派に有つてあゝ云ふ突飛なことをして迷惑を地主に与へると云ふことに就ては衷心忸怩たるものがないではないが私は自分の正しい文芸的労働の結果に其の生活の根柢を有して居る積りで居るし...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...私に不快の感を与えた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...娯楽室も図書室も与えられなかった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...却って貴下に御不快を与えはしないかを恐れるものであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それはその容貌全体に陰険と残忍との相を与えたのだった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...編集者から私に与えられた紙数には限りがある...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...従ってこれらの大多数の純日本人は当然に俳諧連句に対する先天的の理解力も創作能力も付与されているのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...私は今吾々にとって必要な限りの批評を簡単に与えることで満足すべきである...
戸坂潤 「科学方法論」
...クールフェーラックがルブラン氏という綽名(あだな)を与えたその荘重な不思議な人物を包む不可解の密雲を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...仏教そのものの信仰にまで動揺を与える...
中里介山 「大菩薩峠」
...米一升を与えれば一升泣(なき)と云い...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...僕は僕の力の及ぶ限り彼の心に保証を与えた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...経験によって与えられた分割された心象を結びつけるはずである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...そして与へられたる芸術的作品によつて表現されたる感情が高ければ高いだけ...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...彼らの帝国にきわめて大きな恥を与えた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...教育委員として各自治体の教育に参与する権利が多数の父母に容認される暁には...
与謝野晶子 「教育の民主主義化を要求す」
...その解説を与えなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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