...この辺の農村生活に不馴れな妻は...
犬田卯 「沼畔小話集」
...夢にも見なかつた初めての經驗で――「不馴れだから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...写真は不馴れと見えて...
梅崎春生 「黄色い日日」
...女の人は不馴れな容子(ようす)でそちこちの押入を開けたりして...
鈴木三重吉 「桑の実」
...不馴れな日本語で叫んだが...
薄田泣菫 「茶話」
...ことごとくかかる不馴れの仕事のために消費し尽くして...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...不馴れの者ゆえ、失礼の段多かるべしと存じられ候(そうろう)が、只管(ひたすら)御寛恕(かんじょ)御承引のほどお願い申上げます...
太宰治 「虚構の春」
...不馴れから来る一種の嫌悪(けんお)に襲われたのであろう...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...新しいしかも不馴れな役目が増したから早晩どうしても何等かの害を生ずるようになる...
寺田寅彦 「話の種」
...何分不馴れの仕事故「何々柄の手拭賣り切れ大至急百反注文乞ふ」などといふ高知からの電報が私のもとに屆く...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...不馴れな人間に対する心意気のない...
中原中也 「校長」
...不馴れのために、方々で、事故が続出している様子だった...
火野葦平 「花と龍」
...不馴れの者にはよみづらいのです...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...不馴れのものは、自分たちの権利のつかいどころを知らない...
宮本百合子 「刻々」
...混んだ電車なんか迚も不馴れで一生懸命でキョロキョロつかまえた手を決してはなさないの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...餘儀なくその手紙を不馴れな隣りの年寄りに書いて貰はなければならなかつたことわりがしてあつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...不馴れな水の上だ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...水軍に不馴れな者ばかりだったから...
吉川英治 「三国志」
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