...そして不面目な埋葬(a sudden and inglotious entombment)の危険を冒して行くのである...
石川欣一 「可愛い山」
...渠がそんな不面目な態度で執筆するのは初めてだと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...こんな不面目なことをしたから...
梅崎春生 「狂い凧」
...山県がこんな不面目なことまでして星一派の機嫌をとるようでは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...妙なことで至って不面目な給金取りの経験をした...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...酒飲みなどといふ不面目な種族の男に生れて来たか...
太宰治 「津軽」
...トロイの落城の発端は美女ヘレンにあつた……この不面目な話の発端はハイペシア・ポターの美貌にあつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...嫌(いや)な醜い不面目なあらゆるできごとを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ブラームスの賛辞ほど彼女にとって不面目なことを決して言いはしないと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不面目なことでもあります...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...「この不面目な有様にお気づきなのですか?」だが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...想像の所産であるという不面目な特性のもとに拒絶されている...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...男子にとっては甚だ不面目な呼称である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この不面目な場面を細君に見られたら大変だという警戒の念が先に起った...
平林初之輔 「犠牲者」
...不面目なしかたと仰しゃるのは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そのまま不面目な帰洛を余儀なくされていたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...不面目な屈辱をもってしないでも――上杉家自体のために...
吉川英治 「新書太閤記」
...不面目な恥を忍んで済州へ帰ってきた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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