...まことに不面目な話だからである...
安藤盛 「三両清兵衛と名馬朝月」
...そして不面目な埋葬(a sudden and inglotious entombment)の危険を冒して行くのである...
石川欣一 「可愛い山」
...なんとなく不面目な気がして...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...妙なことで至って不面目な給金取りの経験をした...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...自分にとっても恥かしくラエーフスキイにも不面目なこの生活を...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...トロイの落城の発端は美女ヘレンにあつた……この不面目な話の発端はハイペシア・ポターの美貌にあつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...(不面目な賤しい仕事(しごと)なんぞはすまいぞよ)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...不面目なことでもあります...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...想像の所産であるという不面目な特性のもとに拒絶されている...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この不面目な場面を細君に見られたら大変だという警戒の念が先に起った...
平林初之輔 「犠牲者」
...王としてあるまじきこの不面目なる行為のため...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...こんな不面目なことになつちや...
正宗白鳥 「孫だち」
...自身の家のためにも不面目なことになって世上の話題にされやすい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不面目ながらまあやめた方がよい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不面目なしかたと仰しゃるのは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...肩の間へ深くその不面目な顔をさしうつ向けている...
吉川英治 「江戸三国志」
...遂に不面目ながら差出すことがならず...
吉川英治 「江戸三国志」
...不面目などという気は毛頭なかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索