...循環系の不調和は、様々な病気や災害を引き起こすことがあります...
...人の着ている着物の色合いが見ていられないほど不調和で不愉快であったり...
有島武郎 「或る女」
...この部分だけが長くなって不調和のようだけれども...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...ブーフー! それはわたしが聞いた最もおそるべき不調和音の一つであった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...明確なものと曖昧(あいまい)なものとが雑然と不調和に同居しているところに破綻(はたん)があり不快がある...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...汚い風呂敷包の荷物が不調和に感ぜられた...
長塚節 「菜の花」
...絨毯とは不調和な位置に筋(すじ)かいに尾を長くひいている...
夏目漱石 「三四郎」
...この女の美しさと醜さの、法外な不調和が、相対する限りの人に、造化の悪戯(いたずら)にする、反感のようなものを、かき立てずには措(お)きません...
野村胡堂 「江戸の火術」
...不調和な都会風は...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...その不調和を何人(なんぴと)も怪しまない...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...その繊細な神経が暫時の不調和をも許さなかつたからである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...顔面とあまり不調和なので...
北條民雄 「いのちの初夜」
...妙に不調和な笑い声とも鬨の声ともつかぬどよめきが起って...
牧野信一 「鬼涙村」
...これは畢竟(ひっきょう)前後不調和なるがためにや候べき...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...不規則な食事のために旺盛な肉体は不調和を起して...
「海流」
...頭のなかに不調和があるから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかも樺と漆とは決して不調和なものではない...
柳宗悦 「樺細工の道」
...あまりに娘っ子じみていて不調和にみえた...
山本周五郎 「季節のない街」
...いかにも不調和で口惜しい」と反省するのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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