...循環系の不調和は、様々な病気や災害を引き起こすことがあります...
...こうした真剣な話に伴うシンミリした気分とに極めて不調和な下司(げす)な女の軽い上調子(うわっちょうし)が虫唾(むしず)が走るほど堪(たま)らなく不愉快だった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...その調和不調和によつて...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...不調和なものは世界に二つとはないといつて...
薄田泣菫 「茶話」
...彫刻的には不調和で無茶苦茶な作であるが...
高村光太郎 「回想録」
...こういうものに長い間慣らされて来たわれわれはもはやそれらから不調和とか矛盾とかを感ずる代わりに...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...その不調和感が却って妙に好色的な気持を懐かせる...
外村繁 「澪標」
...不調和なものが其処に在る...
豊島与志雄 「過渡人」
...不調和な種々の声音もたがいに融(と)け合ってしまっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それにしてもどれ程此のリボンが女の心を惹いたことであらうかと思ふと其不調和な處に懷しいやうなところもある...
長塚節 「旅の日記」
...自分と家との間に存在する不調和を感じた...
夏目漱石 「明暗」
...全然不調和に對立してゐることをSは明らかに自覺してきた...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...傍観者! 不調和!――この言葉だけでも悲しむべき運命の暗示がある...
水野葉舟 「北国の人」
...不規則な食事のために旺盛な肉体は不調和を起して...
「海流」
...愛情と一緒に一種の不調和を感じて居るらしい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...恐くは腸胃の不調和等に因る痙攣であつただらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...すなわちその幸福な不調和をまぎらすべく...
柳田国男 「雪国の春」
...不調和な滑けい感を覚える以前に...
吉川英治 「文化の日」
...けれども「あきらめ」に達したゆえをもって先生は人生の矛盾不調和から眼をそむけたわけではなかった...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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