...循環系の不調和は、様々な病気や災害を引き起こすことがあります...
...こう言う彼等の戯(たわむ)れはこの寂しい残暑の渚と不調和に感ずるほど花やかに見えた...
芥川龍之介 「海のほとり」
...不調和な顔はまだ見たことがありません...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...不調和な醜悪となるのである...
豊島与志雄 「「自然」」
...歌あるいは前奏曲ばかりを集めるのか? それほど不自然で不調和なものはない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不調和な色の瓦(かわら)でふいた家根...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時々不調和に大きな声を出します...
夏目漱石 「行人」
...今夜ここに落ち合った不調和な三人の会合に...
夏目漱石 「明暗」
...ウィルヘルム公の一風変った礼拝堂(らいはいどう)の不調和なオルガンで初演された...
野村胡堂 「楽聖物語」
...何にかしら僞善的な不調和さを感じさせるところに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは恐ろしい不調和な大金です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妙に不調和に見えるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...周囲の新鮮な自然と全く不調和であるからである...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...次に病鶴(びょうかく)と梅との配合は支那伝来の趣向にて調和善けれどそこへ小雨を加へたるは甚(はなは)だ不調和なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...傍観者! 不調和!――この言葉だけでも悲しむべき運命の暗示がある...
水野葉舟 「北国の人」
...あまりにも不調和な取り合せでございましょう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あまりに娘っ子じみていて不調和にみえた...
山本周五郎 「季節のない街」
...いかにも不調和で口惜しい」と反省するのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...恋愛そのものの含む根源的な不調和に突き入らずして...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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