...循環系の不調和は、様々な病気や災害を引き起こすことがあります...
...こう言う彼等の戯(たわむ)れはこの寂しい残暑の渚と不調和に感ずるほど花やかに見えた...
芥川龍之介 「海のほとり」
...こうした真剣な話に伴うシンミリした気分とに極めて不調和な下司(げす)な女の軽い上調子(うわっちょうし)が虫唾(むしず)が走るほど堪(たま)らなく不愉快だった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...社会の不調和の義なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...こういう連中さえもこの頃では別に不調和な訪問者とも思わなくなった...
高浜虚子 「丸の内」
...私はぞく/\するような喜びに満たされながら半ば土蔵づくりで半ば洋館づくりの不調和な...
田山花袋 「日本橋附近」
...なんとなくこせこせした不調和な継ぎ合わせもののように見えた...
寺田寅彦 「写生紀行」
...今はなにか不調和だった...
豊島与志雄 「自由人」
...その表面の不調和のもとには...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...茲(ここ)に何ともいえない大胆な意外な不調和を見せている処に...
永井荷風 「妾宅」
...此大不調和を忍んでゐる所が...
夏目漱石 「それから」
...不調和な異(い)な物に出逢った感じよりも...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...毬栗頭(いがぐりあたま)のつんつるてんの乱暴者が恐縮しているところは何となく不調和なものだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...周囲の新鮮な自然と全く不調和であるからである...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...俗悪にも不調和に破れてしまった...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...そのためか美しい方の眼がひどく不調和な感じを尾田に与えた...
北條民雄 「いのちの初夜」
...不調和を受け入れることはしなかったであろう...
柳田国男 「雪国の春」
...不調和な滑けい感を覚える以前に...
吉川英治 「文化の日」
...従ってここに人生の歓びとその不調和とが廓大(かくだい)して現わされる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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