...循環系の不調和は、様々な病気や災害を引き起こすことがあります...
...こうした真剣な話に伴うシンミリした気分とに極めて不調和な下司(げす)な女の軽い上調子(うわっちょうし)が虫唾(むしず)が走るほど堪(たま)らなく不愉快だった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...あらゆる部分は真実と見せかけの惑(まど)わしに充ちた不調和で滲透されている...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...以前の空想的なところが今の新しいといはれるところに不調和に雑り合つてゐるのも...
田山録弥 「三月の創作」
...文学士と蓄音機との調和不調和などを考える暇(いとま)はないくらい喜んだに相違ない...
寺田寅彦 「蓄音機」
...その間に不調和な溝を拵らえて...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...自分自身が其場に不調和な邪魔もののような気もした...
豊島与志雄 「好意」
...妙に不調和な雰囲気を作って人の心を唆かした...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...その世馴れた態度と内気らしい寡黙さとがへんに不調和でありまして...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...それらのうちには死と不調和なものがあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...茲(ここ)に何ともいえない大胆な意外な不調和を見せている処に...
永井荷風 「妾宅」
...自分と家との間に存在する不調和を感じた...
夏目漱石 「明暗」
...甚しい不調和です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んとなく不調和な感じを持たせるのは何んとしたことでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やや不調和の気味ありければ...
福田英子 「妾の半生涯」
...妙に不調和な笑ひ声とも鬨の声ともつかぬどよめきが起つて...
牧野信一 「鬼涙村」
...断髪の頭が別段不調和にも思はれないのは幼い時の記憶があるからか知ら...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...狭い間口の雑貨店が不調和に濃厚な色彩を見せたのと...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...先生はますます執拗にその矛盾不調和を凝視しなければならなかった...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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