...不要な枝や葉を丹念に払い...
梅崎春生 「庭の眺め」
...その不要な金を子供たちに分けてくれはせぬかと...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...もう礼儀も何も不要な身内の家なのですから...
太宰治 「嘘」
...それから精神の教化などとそんな廻りくどい権謀(けんぼう)みたいな遠略は一さい不要なのです...
太宰治 「惜別」
...一切の不要なる条件を現実的に捨象することによって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...ところが職業とか専門とかいうものは前(ぜん)申す通り自分の需用以上その方面に働いてそうしてその自分に不要な部分を挙(あ)げて他の使用に供するのが目的であるから...
夏目漱石 「道楽と職業」
...一切の解説や紹介は不要なものにすぎないから...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...およそ今のところ不要なものは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...一座の不要なのをドン/″\チョンにしようといふ話...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あの方はそれが御自身に不要な餘計(よけい)ものであることや...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...俺には不要なんだ...
北條民雄 「道化芝居」
...ゴーシ夫人は不要な質問に答えなくていい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...こんなことは全く不要なのに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...畢竟このオオツヅラフジの名は全く不要な贅名である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...またタチツボスミレも不要な和名でこの者は万葉歌にもあるツボスミレで宜(よろ)しい...
牧野富太郎 「植物記」
...のみならず用途を眼目とするのでできるだけ不要な装飾を省かねばなりません...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...矢代は休息の間から忍びこむ不要な胸騒ぎを惧れて...
横光利一 「旅愁」
...不要なかざりやら...
吉川英治 「折々の記」
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