...何不自由のない身で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...その控えめではあるが不自由のない収入を...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...何も結構な家に生れて世過(よす)ぎに不自由のない娘をそれほどに教え込まずとも鈍根(どんこん)の者をこそ一人前に仕立ててやろうと力瘤(ちからこぶ)を入れているのに...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...万事不自由のないように婦人の身のまわりを処理しておいて...
徳田秋声 「仮装人物」
...老婆には不自由のないように仕送りをしているとの事である...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...お前さんなんぞは何不自由のない一人息子だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...同じ事じゃありませんか」「…………」「何不自由のない人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...友達は中国のある資産家の息子(むすこ)で金に不自由のない男であったけれども...
夏目漱石 「こころ」
...みんな金(かね)に不自由のない男だから...
夏目漱石 「それから」
...みんな金に不自由のない男だから...
夏目漱石 「それから」
...衣食に不自由のない人が...
夏目漱石 「それから」
...金に不自由のないせいもあったでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...差当り不自由のない金です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何一つ不自由のない環境と思い合わせて...
林不忘 「あの顔」
...二年ほど前から東京で何不自由のないくらしをしていたのでございます...
平林初之輔 「秘密」
...物質的に不自由のないところから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう六十を越している親に不自由のないように...
森鴎外 「雁」
...不自由のないところにも楽しみ...
吉川英治 「新書太閤記」
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