...不肖の子とまではいへないにしても...
石川三四郎 「浪」
...『急げ汝ら不肖の子...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...皆が云う通りの不肖の兄...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...不肖の子ではなかった...
中里介山 「大菩薩峠」
...不肖の子は親父の事を思い出したくない...
夏目漱石 「虞美人草」
...もしも不肖の子であったとしたらば...
蜷川新 「天皇」
...不肖の倅に捧げ尽して惜しまなかった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...晩年磐梨(いわなし)郡某社の巫女(みこ)のもとに入夫(にゅうふ)の如く入りこみて男子二人を挙げしが後長子(ちょうし)は窃盗(せっとう)罪にて捕へられ次子もまた不肖の者にて元義の稿本抔(こうほんなど)は散佚(さんいつ)して尋ぬべからずといふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...鵠介を不肖の子として扱っているらしい...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鵠介は自分が不肖の子として扱われれば扱われるだけ...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...玄徳は不肖の主ながら...
吉川英治 「三国志」
...とはいえまだ不肖の胸には必勝の策も得られず...
吉川英治 「三国志」
...いわゆる不肖の子ではなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...……不肖の子が、ひそかにその心を酌(く)むに、こうであろうと思うのです...
吉川英治 「新書太閤記」
...不肖の子勝頼にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼は、それらの者のおだてには乗るまいとして、(いや、とても、おれは父の良持どのには、似もつかない、不肖の子だ...
吉川英治 「平の将門」
...不肖の小伜一名とを比較しても...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...その不肖の子は絶えず生活をフラフラさせて...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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