...然れども彼は不肖の子なりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...不肖の子とまではいへないにしても...
石川三四郎 「浪」
...不肖の光栄満身に余り...
井上円了 「おばけの正体」
...皆が云う通りの不肖の兄...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...不肖の子ではなかった...
中里介山 「大菩薩峠」
...不肖の子と思われ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...不肖の倅に捧げ尽して惜しまなかった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...十九世紀が生んだ不肖の長子はレアリスムと称する得体の知れぬ反芻(はんすう)動物であり...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...自動車の方へ」第十二章 不肖の息子バーニ医師は認めたくないかもしれないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...蘭軒は当時猶山陽を視て春水不肖の子となし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鵠介を不肖の子として扱っているらしい...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鵠介は自分が不肖の子として扱われれば扱われるだけ...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...彼らが不肖の児でない限り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これが親仁(おやじ)とは大違いの不肖の子で...
夢野久作 「近世快人伝」
...玄徳は不肖の主ながら...
吉川英治 「三国志」
...……不肖の子が、ひそかにその心を酌(く)むに、こうであろうと思うのです...
吉川英治 「新書太閤記」
...不肖の子勝頼にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼は、それらの者のおだてには乗るまいとして、(いや、とても、おれは父の良持どのには、似もつかない、不肖の子だ...
吉川英治 「平の将門」
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