...不肖の子とまではいへないにしても...
石川三四郎 「浪」
...不肖の光栄満身に余り...
井上円了 「おばけの正体」
...皆が云う通りの不肖の兄...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...もしも不肖の子であったとしたらば...
蜷川新 「天皇」
...不肖の倅に捧げ尽して惜しまなかった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...十九世紀が生んだ不肖の長子はレアリスムと称する得体の知れぬ反芻(はんすう)動物であり...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...自動車の方へ」第十二章 不肖の息子バーニ医師は認めたくないかもしれないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...四年前不肖の息子が夢中になっていた女だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...晩年磐梨(いわなし)郡某社の巫女(みこ)のもとに入夫(にゅうふ)の如く入りこみて男子二人を挙げしが後長子(ちょうし)は窃盗(せっとう)罪にて捕へられ次子もまた不肖の者にて元義の稿本抔(こうほんなど)は散佚(さんいつ)して尋ぬべからずといふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...不肖の私もさうであつたが...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...蘭軒は当時猶山陽を視て春水不肖の子となし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鵠介を不肖の子として扱っているらしい...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...彼らが不肖の児でない限り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これが親仁(おやじ)とは大違いの不肖の子で...
夢野久作 「近世快人伝」
...玄徳は不肖の主ながら...
吉川英治 「三国志」
...いわゆる不肖の子ではなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...……不肖の子が、ひそかにその心を酌(く)むに、こうであろうと思うのです...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼は、それらの者のおだてには乗るまいとして、(いや、とても、おれは父の良持どのには、似もつかない、不肖の子だ...
吉川英治 「平の将門」
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