...いろんな不純な気持から...
伊藤野枝 「九州より」
...純粋なものであるか不純なものであるか...
梅崎春生 「日の果て」
...それによって水が不純なことを見出した...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...このレヴューからあらゆる不純なものをことごとく取り去ってしまったもの...
寺田寅彦 「踊る線条」
...不純ながら碧色を見れば見られる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...通俗性は実際不純なる混淆した専門性に外ならないのが事実であるであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...成り上がりの下等な人々と零落した知識ある人々とからできてる不純な階級に属するものであって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その人の氣質に不純な濁つたものがありとすれば...
南部修太郎 「氣質と文章」
...お互ひの家庭に對して不純な事だと思ふのよ...
林芙美子 「あひびき」
...私がその失敗の後に非常な焦躁(しょうそう)と不安とを感じたことをもって見れば私の企ての動機のなかに不純なものが含まれていたことは明らかである...
三木清 「語られざる哲学」
...何ひとつ不純な声が無い...
室生犀星 「愛の詩集」
...その時にのぞみながらもなお悪魔の支配を脱しきれないような不純な霊魂の中には生じえない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それはいつも不純な被(おお)いを通してのみ眺められる...
柳宗悦 「工藝の道」
...争いの武力や憎しみの政治が不純なものであるなら...
柳宗悦 「民藝四十年」
...一般にたいてい不純な要素があるものですよ」「それをがまんできない者もおりますわ」松尾は...
山本周五郎 「いさましい話」
...いろいろ自分の不純なことばかりを書かなければならない...
横光利一 「悲しみの代價」
...その香(におい)に不純なものが交じっていると疑われてもしかたがないほどだった...
吉川英治 「松のや露八」
...しかし不正なるもの不純なるものに対しては毫(ごう)も仮借する所がなかった...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??