...それ等は皆(みな)不純なる根源から出発し...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...不純な欲も、その光の衣を汚すことあたわずして……望みさえすれば誰でも入れるが、その代償を支払うのが決まりである――我欲を完全に捨て去ることだ...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...そういう不純な現実面を完全に取りのぞいてしまおうとしたのが...
江戸川乱歩 「影男」
...それによって水が不純なことを見出した...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...御名代としてではない何かある不純な考えを持っていられたということになる...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...傍聴席の空気は甚だ不純なようであった...
寺田寅彦 「議会の印象」
...通俗性は実際不純なる混淆した専門性に外ならないのが事実であるであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...だがこの幾何学的に見て最も不純な――量的な――計量幾何学さえが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...不純な手心があってならぬ...
戸坂潤 「読書法」
...魂の奥底に積もってるすべてのもの、嫉妬(しっと)、ひそかな憎悪、不純な好奇心、社会的動物に固有な悪意の本能などが、意趣返しの喜びをもって一度に騒然と爆発した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...という不純な期待があったし...
永井隆 「この子を残して」
...それは第三幕の終りに近い一節――最も人の心をひき立てる興奮の一節――不純なところがないではないが...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...そのとき躊躇(ちゅうちょ)する不純なもののあることが怖(おそろ)しいのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...どちらかの心が不純なのかしら? この頃の自分は...
牧野信一 「冬の風鈴」
...不純な者が少しでも混じっていては他の者の迷惑になりますよ」と御忠告になり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...天然からするなら不純な無理なものに過ぎない...
柳宗悦 「工藝の道」
...私たちの歌には巧みな所があっても不純なものが多いのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...同時に彼の「茶」を不純なものにしたことは否めぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
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