...それ等は皆(みな)不純なる根源から出発し...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...お前がそれほどの不純な心を持つてゐることを承知してゐればいゝ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...本能と同じように既に種々な不純な属性的意味が膠着(こうちゃく)しているけれども...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...そこには何か不純なものが含まれていた...
犬田卯 「米」
...このことはコレラの蔓延しているときに水がもっとも不純な所がもっとも致死的であるという一般原則に適合している...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...水の不純なことに文句があったのではなく...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...そして1847年のコレラは主としてモスクワ川の南側にあり新しい水供給を受けておらず人々はまだ不純な川の水だけを飲んでいる地区に限られていた(22)...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...初めから不純な運動だったというのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...本問題のような厳粛な問題が「不純なる倒閣運動」の具に供せられるが如きは...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...不純なものよりもと彼女が笑って...
豊島与志雄 「道化役」
...しかし大部分はある種の項目たとえば悪い空気、不純な水、および混ぜ物処理をした(adulterated)飲食物に属している...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...グズグズしてると不純な分子藤原のごとき...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...今の世は不純な勢いを酵(かも)して...
柳宗悦 「民藝四十年」
...今はかえってやや不純なる原始信仰が...
柳田国男 「雪国の春」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...その強い眼の美しさは怜悧と我ままと大膽と媚弄と僞瞞と情慾と巧利的な果斷とさうして間もなく數人の愛人を同時に巧に操縱するであらうと思はれるある不純な光りの萌芽を潛めてゐた...
横光利一 「悲しみの代價」
...その香(におい)に不純なものが交じっていると疑われてもしかたがないほどだった...
吉川英治 「松のや露八」
...そう人に訊かれて恥じるような不純な気持は持っていないと信じているからだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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