...彼の発言は不穏当だと思う...
...不穏当な空気が漂っている...
...不穏当な行動は避けた方がいい...
...彼女の不穏当な態度に驚いた...
...不穏当な事件が起こる前に何か手を打つ必要がある...
...否不穏当であり不謹慎であるという反省が私の心を刺すのである...
高見順 「仏像とパゴダ」
...ちっと不穏当なれど犬の糞横町(くそよこちょう)……これも江戸名物の一つとも申すか……...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...千年の間に二十回とか三十回といえばやはり稀有(けう)という形容詞を使っても不穏当とは云えないし...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...楽器の名のかな書きに直し方に不穏当なのがあるかもしれない...
寺田寅彦 「日本楽器の名称」
...彼の元子説特に元子に第二次的属性を付与する事が不穏当であるという前提の延長であるが...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...今更非愛国的だなどと非難するのは不穏当だろう...
戸坂潤 「社会時評」
...教師はかなり不穏当な当て擦(こす)りをして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ドイツで行なわれてることとフランスで行なわれてることとの不穏当な比較を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかし出帰(でがえ)りの御嬢さんとしては夜なかに山つづきの庭へ出るのがちと不穏当(ふおんとう)だ...
夏目漱石 「草枕」
...一〇 国際連盟脱退以後の歩み日本がはなはだしく不穏当に...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...武士と渡り合うのを不穏当と思ったか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不穏当なものや不統一な所もある...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...「彼らの不穏当なふるまいはどうかお許しのほどを...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...ということをここにしるしても不穏当ではあるまい...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...この点からみても朝顔の名は不穏当なものであるといえる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その不穏当な希望のあとをひそかにつけて行ったが――しかし結局...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...幾多の言葉が不穏当だというので...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...名義の穏当不穏当などは問わず...
柳田国男 「木綿以前の事」
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