...どうも不確かでならないのだった...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...不確かな言葉は嫌ひだよ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...それらのいずれもが不確かなもので...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...此の如き不確かなる材料によるよりも...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...この値は不確かであるが...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...小使の不確かな記憶ではあるが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...――その光景には何か気ちがいめいた趣きがあった――さらに塔の尖端はバルコニー風になっていて、その胸壁が、まるでおどおどした子供の手か投げやりな子供の手で描かれたように、不確かな様子で、不規則に、ぼろぼろに、青空のうちにぎざぎざの輪郭を浮かび上がらせていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...中断された不確かな結合に依存する判断との間には...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...このような不明瞭かつ不確かな諸原理に頼っては...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...半ばまだ不確かなような鼠色(ねずみいろ)に徐々に侵され出しているのを...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...「そうだっけなあ」と私はもう一度不確かなように笑いながら言った...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...まだ不確かなような愛情の甘い疑問と...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...このような不確かな状態で暮すことをとんでもない事と考えている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ある神々は疑わしく不確かである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これは欺きやすく・満たしやすい・不確かな審判者だからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...詳しく尋ねるとどこで終りになるかの不確かな地名とである...
柳田國男 「地名の研究」
...よっぽど不確かなものになっている...
柳田国男 「母の手毬歌」
...そしてこの不確かな世界に集合してゐる多くの漁夫達を見ると...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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