...たとえ公務へ伝えた収穫が不確かであっても...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そこのところは娘の記憶が不確かだけれども...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...此の如き不確かなる材料によるよりも...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...太平記は小説見たいなものであるから事實は不確かであるといふ風に從來は言ひ傳へられて居つたのですが...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...不確かな存在に思われてならなかった...
中島敦 「狼疾記」
...その上足許(あしもと)も不確かで...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...いわゆる悉(ことごと)く書を信ずれば書なきに如(し)かずというような不確かな議論とは本質的に異なるが...
野呂栄太郎 「名人上手に聴く」
...絶対的に必要である以上のものを放棄しなかったろうか? 不確かな...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...全ては不確かであり...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...何か實質の無い、不確かなものが、私の希望を絶つてしまつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...何か不確かなような気分が...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...「そうだっけなあ」と私はもう一度不確かなように笑いながら言った...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...方位さえも不確かになって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...歴史はその拠つて立つ伝来物が不確かであると云つて...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...只天気が不確かだったので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...水夫等の出發に際して人々が言ふその不確かなオ・ルヴォアルを...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...夢のやうな不確かなものに思はれた‥‥第一にヤンのかうした愛情が長くつゞくであらうか?‥‥彼女はとき/″\彼がこれまでの情婦や...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...鬱屈しストレスに満ちた不確かな時代の空気を割り引いて考えても...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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