...そんな不真面目な考えはありません...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...その友人のお母さんの不真面目なのが癪(しゃく)にさわりました...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...徳川幕府末世に跋扈(ばつこ)した多くの戯作の上に顕はれた不真面目な作者の臭味――さういふものから...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...師範学校の卒業生が皆清廉で恬淡な人格者でありそうだと仮定しているのは最も不真面目な迷信だろう...
戸坂潤 「社会時評」
...彼はその不真面目な...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...唯不真面目なる江戸時代の藝術あるが為のみ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...醜悪なる銅像等凡て新しき時代が建設したる劣等にして不真面目なる美術を駆逐し...
永井荷風 「霊廟」
...少なくともその不真面目な...
中里介山 「大菩薩峠」
...どこと云って不真面目なところが出て来(き)ようはずがないじゃないか...
夏目漱石 「明暗」
...不真面目なロンドンっ子の召使いに過ぎない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...貴方のやうな全く取得のない不真面目なさうして涙を持たぬ人はつくづく愛想が尽きたのです...
牧野信一 「蚊」
...「貴方は涙のない不真面目な人間だ...
牧野信一 「蚊」
...何処まで自分の心は不真面目なんだらう――そんな気がして...
牧野信一 「環魚洞風景」
...あたしは叔父様のような不真面目な酔っ払いは嫌いなんですもの...
森本薫 「女の一生」
...その中でも八釜(やかま)し屋を以(もっ)て鳴る某教授の如きは憤激の余りに……「……こんな不真面目な論文を吾々に読ませる学長からして間違っている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そんな不真面目なものではないのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...何たる不真面目な客観性が自分たちの中にあるのだろう...
横光利一 「夜の靴」
...そんな不真面目な言葉で片附けておしまいになるもんじゃないわ...
横光利一 「旅愁」
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