...民族の不正なる意志と戰ふことも亦我等の人類と民族とに對して負ふ義務ではないのか――凡てこれ等の「ある可きこと」に關する問題は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...必ず不正な事をやって金をこしらえた富豪連中と定(きま)っていたことだ」「どうして...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...小学校建築には政党政治の宿弊に根を引いた不正な施工がつきまとっているというゴシップもあって...
寺田寅彦 「天災と国防」
...ただ不正な圧制力に対する反抗である...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼女に不正な商売をすすめて止まないので...
豊島与志雄 「運命のままに」
...僕は彼らのような不正な方法に賴ることが厭なばかりでなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...『みじめなる敗北者ども!』(訳者注 ゴール人らにローマ撤退の代わりとして支払う黄金を量る秤が不正なものであることを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...内乱もしくは外乱は不正なものとなり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...また不正なことがされてようとも思っていなかったので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...不正なる行為(こうい)は富の外にも行われる...
新渡戸稲造 「自警録」
...不正なる行為をもって名誉を得る者もある...
新渡戸稲造 「自警録」
...この一条は実に不正なる裁判というべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...いわんや父母の言行ともに不正なるをや...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...一個人にしてよく不正な國家の全權力に反抗し...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「劒の教義」
...この不正なる刑罰を免れるために脱獄を勧めようと思って...
穂積陳重 「法窓夜話」
...いかに不正なる神々ぞや!(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不正な取引に利用される...
山本周五郎 「山彦乙女」
...国法の不正なる運用とそれにもかかわらぬ国法への尊敬とを示しているのである...
和辻哲郎 「孔子」
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