...いつも以上に不機嫌になっていた...
有島武郎 「星座」
...弟子はいつにない師匠の不機嫌に...
薄田泣菫 「茶話」
...(不機嫌に)僕らの今度の目的は...
林不忘 「安重根」
...あんな工合に不機嫌になると云うのは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...紺の開襟(かいきん)シャツの胸をはだけた勇が三尺の登口(のぼりぐち)に不機嫌に突立(つった)って居た...
富田常雄 「刺青」
...不機嫌に口を噤んだ...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...私は或る憤りを感じて不機嫌になったのである...
豊島与志雄 「死ね!」
...彼女が不機嫌になる時である...
豊島与志雄 「理想の女」
...心持不機嫌になります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして互に相手を不機嫌にさせ合っていた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...不機嫌に考え込んでいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...我が身に気をつけろ」第十八章 軽蔑モートンは不機嫌に聞いていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...新品葉巻に火をつけ、不機嫌に座り、大量のつけ請求書を見おろした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...現場にいたかどうかですな」ビンセントが不機嫌にぶすっと言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...「つなという娘はそれから来なかったのだな」「昨日までは来ませんでした」「――ふん」徹之助は不機嫌に首を傾げた...
山本周五郎 「風流太平記」
...「この中に、率(そつ)八が居ねえようだが……」日本左衛門は、少し不機嫌に、「あいつが、水門尻(じり)で捕方にあげられたのは、てめえ達も知っていように、だれも率八ひとりを伝馬牢から助け出してやる奴が居なかッたのか」「へえ」と、おそれいる後ろから、尺取(しゃくとり)の十太郎、「親分、率八の体のことは、御安心なすッて下さいまし...
吉川英治 「江戸三国志」
...たしかに三十人で)(はアて!会得(えとく)の悪い!)不機嫌にいったがまた面(おもて)を和(やわ)らげて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...おかみさんの眉はみるみる不機嫌になって「なアにこれ? 冗談じゃないわよ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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