...不機嫌なとき、殘酷なことがしたくなるとき、自分は何時もその對手を妻に求める...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自分の不手際の面白くない彼は不機嫌な顔をして絵道具を片附けに画室に降りてしまつた...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...私は不機嫌な顔をしていたに違いない...
梅崎春生 「桜島」
...酷く不機嫌な顔付になって...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...不機嫌な眼付を見て...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...何か不機嫌な美佐子をいよいよ不機嫌にした...
高見順 「如何なる星の下に」
...無遠慮に不機嫌な表情がうかんだ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...田原さんの不機嫌な顔と何かしら妙に忌々しい感情とは...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...非常な不機嫌な顔色をして...
中里介山 「大菩薩峠」
...日頃快活な男が今晩に限ってこんなに不機嫌なのは...
野村胡堂 「女記者の役割」
...Kのほうはひどく不機嫌な態度で受け取った...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...不機嫌な顔をしてだまりこんでしまった...
久生十蘭 「金狼」
...外記はひどく不機嫌な顔をしていた...
久生十蘭 「ひどい煙」
...むかっとした不機嫌な様子で...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...暗い顔と不機嫌な目をマーシに向けて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...少し不機嫌なのはいつもの癖だろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...「そんなことは出来んだろう」と父は不機嫌な顔を誇張して何かぐずぐずと外方をみている...
矢田津世子 「父」
...すぐ出てゆくがよい」三思いのほかな母の不機嫌な気色(けしき)なのである...
吉川英治 「三国志」
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