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伊藤野枝 「女絵師毒絵具を仰ぐ」
...こんな不本意なことはない」といって...
犬田卯 「一老人」
...其後不本意ながら俳界に遠ざかり候結果として貴君へも存外の御無沙汰申訳なく候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...偶々その不本意な制限を云い表わす短所であるとも見ることが出来る(ヘーゲルの自己発展や体系は彼の見ようと欲した現実のディアレクティックと彼が取ろうと欲した方法そのものとを裏切るものであった)...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...不本意なこともさせられたさうですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不本意ながらあなたとのお約束を果すことができなくなったという意味のことをはなはだ曖昧に吐露した...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...これも公(おほやけ)にするのは全く不本意なことなんで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...不本意ながら力をもって威(おど)し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...不本意ながらその門前を素通りしました...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...なんとなく自分の安全のみならず正気のためにも不本意ながら必要不可欠だとの信念から生まれたものらしかった...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...そんな不本意な考えから自分を外(そ)らせるためには窓の外へ目を持って行きさえすればいい事を知っていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...およそ不本意な生活をその下根な女と六年も続け...
正岡容 「わが寄席青春録」
...そんなことで小さいお嬢さんの消息も聞けないままになって不本意な月日が両方の間にたっていった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不本意なふうで陛下にお上げなすったじゃありませんか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...後めたい不本意な...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...言おうようもない不本意なことであった...
柳田国男 「雪国の春」
...不本意ながら一歩をゆずった...
山本周五郎 「季節のない街」
...何か不本意な場合に立ったり...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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