...それを氣が附かないほどの人間だと思はれるのが不本意なので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ベリヤも――いささか不本意ながら...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...不本意ながら廃せねばならない次第となりました...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...其後不本意ながら俳界に遠ざかり候結果として貴君へも存外の御無沙汰申訳なく候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...不本意ながら送別会だけで失礼させて戴くこと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この版では不本意ながら無視せざるを得ない事情になった...
戸坂潤 「科学方法論」
...偶々その不本意な制限を云い表わす短所であるとも見ることが出来る(ヘーゲルの自己発展や体系は彼の見ようと欲した現実のディアレクティックと彼が取ろうと欲した方法そのものとを裏切るものであった)...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...自分を洞見(どうけん)して時とすると不本意ながらも自責の念を起こさせられるその眼つきに反抗して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――名匠が不本意な仕事を俗衆にヤンヤと言われる時のような...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は不本意ながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不本意なこともさせられたさうですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不本意ながら力をもって威(おど)し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...不本意ながら食物のために必要な零細な印度銀(ルピイ)を得る唯一の道だったので...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...先生は不本意ながら令息等に援助を仰がなければならなかった...
武者金吉 「地震なまず」
...それがどんな尊いことであっても寺へ納めたりしてしまうことも不本意なことであると思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不本意ながら欲の字を添えて置く...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...不本意ながらも芸者屋のために裁縫をして...
森鴎外 「渋江抽斎」
...不本意ながら一歩をゆずった...
山本周五郎 「季節のない街」
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