...不景気なこと夥しい...
石川欣一 「山を思う」
...不景気な橇に賃して四時頃此姉が家に着いた...
石川啄木 「雪中行」
...不景気な顔をしているが...
田中貢太郎 「火傷した神様」
...父親の商売の不景気なことも続いて語った...
田山花袋 「田舎教師」
...不景気な時の暇な内に少し研究しておいて...
直木三十五 「大阪を歩く」
...代用食類似の不景気な品ではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...衣食住さへ足りればよい人達は、不景気なれば、尚更ボヤボヤしてはゐられないといふので、景気のよい時よりも当然意志的になるのであらう...
中原中也 「作家と孤独」
...まことに不景気なものですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不景気な駕籠屋が二人でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...周助の不景気な顔と見比べて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分の懐具合もそんなに不景気なんですかい」「馬鹿にしちゃいけねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不景気な野郎を親分は知りませんか」「知らないよ」「三十がらみの青瓢箪(あおびょうたん)野郎で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...黴(かび)の生えた不景気なロンドン塔が霧の中からぼんやり浮びだしている牧野さんのテームス河の絵を思いだすと...
久生十蘭 「だいこん」
...何でそんな不景気な顔をしてるのさ...
久生十蘭 「魔都」
...不景気な面をして――」野島といふ柔道二段の法科大学生は...
牧野信一 「渚」
...不景気な考え方だ引込思案(ひっこみじあん)だと言われると...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「どっこも不景気なんだね...
山本周五郎 「青べか物語」
...「なんてえ不景気なこった」と...
吉川英治 「親鸞」
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