...縫代が不揃いになってしまったので、やり直した...
...渠は不揃ひな火箸を取つて...
石川啄木 「足跡」
...且つ一本ずつ少しばかり端を不揃いにして置いて...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...女にしては高く白い額に左右不揃いな眉(まゆ)が不可思議な魅力をたたえ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...フォークやナイフが不揃(ふぞろ)いであったり足りなかったりして...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
坪井正五郎 「コロボックル北海道に住みしなるべし」
...ほっそりとした不揃(ふぞろ)いな顔立をし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...書物の小口の不揃ひになつたのや...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...初日の不揃いとか...
中里介山 「大菩薩峠」
...切石を不揃(ふそろい)に畳み上げた胴中(どうなか)さえ所在(ありか)がまるで分らない...
夏目漱石 「永日小品」
...古いのも新らしいのもごちゃごちゃに交(まじ)っていたその町並は無論不揃(ぶそろ)であった...
夏目漱石 「道草」
...研(と)いだように磨(す)り減らした不揃(ぶそろ)の前歯とが...
夏目漱石 「門」
...忙はしげなる高声にて調子不揃なりき...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...いま靴の音も不揃いにふりあげる喊声……水撒かれた小径...
百田宗治 「夕暮の別荘地に歩み入る兵士達」
...ちょッと往ッて」自分が唐突(だしぬけ)に前後不揃いの言葉で頼んだのを...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...ひどく歪(ゆが)んだ松の並木が不揃(ふぞろ)いにずっと断続している...
山本周五郎 「お繁」
...磚(かわら)は古いのと新しいのと不揃いに積み畳まれている...
吉川英治 「三国志」
...馬も悪いし武器も不揃いだった...
吉川英治 「三国志」
...「この不揃いな装備のまま打って出るのは如何(いかが)なもの?」と...
吉川英治 「私本太平記」
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