...縫代が不揃いになってしまったので、やり直した...
...渠は不揃な火箸を取つて...
石川啄木 「足跡」
...上には不揃いに欠け落ちた歯が一列に並んでいる...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...女にしては高く白い額に左右不揃いな眉(まゆ)が不可思議な魅力をたたえ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...束ねた断髪の先端が不揃いに鼠でも齧(かじ)ったような形になっているのが妙に眼について印象に残った...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...この字づらの不揃ひな點など...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...黄ばんだ不揃いなひとたばの紙が実際あって...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...書物の小口の不揃ひになつたのや...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...背丈が(恐らく年齢も)恐ろしく不揃いで...
中島敦 「環礁」
...切石を不揃(ふそろい)に畳み上げた胴中(どうなか)さえ所在(ありか)がまるで分らない...
夏目漱石 「永日小品」
...毛が不揃(むら)に延(の)びて...
夏目漱石 「それから」
...毛が不揃(むら)に延びて...
夏目漱石 「それから」
...研(と)いだように磨(す)り減らした不揃(ぶそろ)の前歯とが...
夏目漱石 「門」
...第一眼鼻立ちの不揃いな魅力は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「でも、文字が不揃で、一字々々透(す)き寫しに捺つたものでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不揃いのサメ歯ではっきり不快感を表わした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...彼の歩き方はなげやりで不揃いだが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...貞之助の頑固に毛ばだった眉毛を思い出させる不揃いの文字で罵倒しているのであった...
「小祝の一家」
...不揃(ふぞろ)いな絵の道具...
山本周五郎 「おれの女房」
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