...彼の服装はいつも不恰好だ...
...彼女は料理が上手だけど、見た目が不恰好で食欲をそそらない...
...彼は不恰好な口実をつけて会議に出席しなかった...
...不恰好な選手たちはすぐにチームからカットされる...
...その商品は不恰好なパッケージデザインのため、売れ行きが悪かった...
...不恰好(ぶかっこう)な二階建ての板家に過ぎないのだけれども...
有島武郎 「カインの末裔」
...第一このような不恰好な燐寸箱が...
海野十三 「流線間諜」
...それは大きな、不恰好な、山のやうな製粉所で、蟻塚をめぐる蟻のやうに、貨物列車が終日そのまはりを動いてゐる...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...あんな不恰好な鳥はどこの森をさがしても...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...実に不恰好(ぶかっこう)な姿に見えた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...不恰好なヴェランダや...
田山花袋 「日本橋附近」
...あるいは津田君の画にしばしば出現する不恰好な雀や粟の穂はセザンヌの林檎(りんご)や壷のような一種の象徴的の気分を喚起するものである...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...和泉屋は不恰好(ぶかっこう)な長い二重廻しの袖(そで)をヒラヒラさせて...
徳田秋声 「新世帯」
...不恰好(ぶかっこう)で重たくてもまだ百姓達の間には売れた...
徳永直 「冬枯れ」
...ぐるりと圍(かこ)んだ老人(としより)の不恰好(ぶかくかう)な姿(すがた)を火(ひ)は明瞭(はつきり)と見(み)せた...
長塚節 「土」
...すこし不恰好な背の高い女です...
久生十蘭 「金狼」
...若しも軒先に煙草の看板ほどの酷く煤けた「おとまり宿」といふ板が掛つてゐなかつたら見逃すのが当然沁みた草葺屋根の不恰好な二階屋だつた...
牧野信一 「るい」
...いたるところで不恰好に境目もなくつらなり合っている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...どうせ不恰好になった蹄のあるあなただから...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...見るからに鈍重で不恰好(ぶかっこう)だった...
山本周五郎 「青べか物語」
...かた肥りで不恰好だし...
山本周五郎 「おれの女房」
...不恰好なものであった...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...不恰好に署名されてあつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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