...召使達が、手分けをして、屋内は申すに及ばず、庭までも検べたけれど、不思議なことに、明智の姿はどこにも見えぬ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...だが、不思議なことに、マスクの男も、文代らしい洋装の女も、どの出入口にも姿を現わさなかった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...不思議なことに右左とも六本づつある...
薄田泣菫 「茶話」
...不思議なことには...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...不思議なことには...
寺田寅彦 「試験管」
...不思議なことにはこれに関する自分の記憶が全く空白になっている...
寺田寅彦 「青衣童女像」
...不思議なことには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...所がまた不思議なことには...
豊島与志雄 「林檎」
...不思議なことに雨の降る日は一つもない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不思議なことに早く苦しみ出した主人の萬兵衞は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「不思議なことにこの紛失物(ふんしつもの)ばかりは誰も取りに來ませんよ」番人はさう言つて笑ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...石川屋の家の者の動き、石川屋の主人に怨を持つものは無かつたか、主人が死んだ晩の、人の出入り――」「それは一と通り調べましたがね、先づ第一番に、あの晩の人間の出入りですが、不思議なことに、内儀のお時さんと、娘のお梅さんの他は、晝から皆んな外に出て居ますよ」「皆んなか」「皆んな用事があつて出かけ、夜になつて歸つて居ます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかも何と不思議なことに...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...それはさて、そのことのあつた後、さつそく、家を祓ひ潔めなかつた神罰でもあらうか、毎年きまつて、その同じころになると、不思議なことに、つれあひが自然(ひとりで)に踊りだすのぢやつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...不思議なことにわたしは学生時代から...
牧野信一 「浅原六朗抄」
...不思議なことには...
森鴎外 「普請中」
...私もすぐにあとから追っかけて参いりましたが不思議なことにお母様は...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...ところが又不思議なことには...
夢野久作 「ツクツク法師」
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