...不思議なことに、窓が一つもない廊下なんだ...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...世に化物なし、不思議なし、猿(さる)の面(つら)は赤し、犬の足は四本にきまっている...
太宰治 「新釈諸国噺」
...というものは不思議なものです...
太宰治 「惜別」
...息を吸うだけで満足しなければならないところの不思議な接吻...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...吾々人間の浅墓(あさはか)な智慧などでは到底いつまでたっても究め尽せないほど不思議な真言(しんごん)秘密の小宇宙なのである...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...しかし人間の耳には不思議な特長があって...
寺田寅彦 「蓄音機」
...不思議な人があるもんだ……と私は考えた...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...クールフェーラックがルブラン氏という綽名(あだな)を与えたその荘重な不思議な人物を包む不可解の密雲を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...広大な尾をひく不思議な星がたちまちに現われる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...不思議な深遠さを持つ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...飲物を間違わないように」何んと言う不思議な再現でしょう...
野村胡堂 「踊る美人像」
...同時に異った場所に不思議な事件は...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...不思議な爽(さわ)やかさと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...六杯三つ並べた不思議な紋は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それもまた不思議な魅力です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひと月たって思いかねた氏がその不思議な町へ行って見た時には...
橋本五郎 「地図にない街」
...不思議な気がして来た...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...舟と舟をつなぐ不思議な捕縄!それは渦に巻かれ込みながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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