...不思議な術を使って見せてくれ給え...
芥川龍之介 「魔術」
...どんな不思議な事の説明でも...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...赤い燐寸の火に照らしだされた不思議な紳士の顔を穴のあくほど見詰めていた松吉は...
海野十三 「雷」
...その電車通りはちょっと不思議な商店街をなしている...
高見順 「如何なる星の下に」
...四方八方に飛び散った」「何しろ不思議な雷鳴じゃ」監物の耳にこんな話が聞えて来たが...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...生殖の済んだ後の夫婦の状態なども不思議なものだ...
田山録弥 「或新年の小説評」
...一種不思議な興味を感じさせられます...
寺田寅彦 「書簡(※[#ローマ数字2、1-13-22])」
...なんだか人好きの悪そうな風景画や静物画に対するごとに何よりもその作者の色彩に対する独創的な感覚と表現法によって不思議な快感を促されていた...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...「真実(ほんと)に不思議なようなもんですね...
徳田秋声 「黴」
...先程述べたあの不思議な状態...
中島敦 「南島譚」
...世にも不思議な公園があつて...
中原中也 「在りし日の歌」
...不思議なもので、人生には理屈をもって説き得られぬことがたくさんある...
新渡戸稲造 「自警録」
...自由に泳げまいよ」「ところで不思議なことがあるんですがね」「何んだ」「死體の着てゐる單衣の袂(たもと)から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不思議なわけのわからない没論理に到達する...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...自分の冷酷さが不思議な気持ちだつた...
林芙美子 「浮雲」
...この不思議な機能は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...三等車の中に立ちこめていた生のにおいの彼女に与えた不思議な身慄(みぶる)い...
堀辰雄 「菜穂子」
...此樣な不思議な事は無いと思ツてゐた...
三島霜川 「水郷」
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